国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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本当の豊かさ かはふ
今日、日本は不景気とはいえども、ある程度良い暮らしをしている。朝、昼、晩、三食しっかり食べることができ、おなかがすいたなら、コンビニにでも行って買いに行くことができ、ほしいものがあれば、大体簡単に手に入ってしまうような世の中である。
確かに、物が豊かであることは良いことだ。やはり、人が生活して行く上で、物や金がなければ生きていけないだろう。物や金がなければ始まらないのだ。
しかし、物が豊かであるだけでは十分ではない。心の豊かさも必要だ。どの位豊かなのではなく、その人自身がどう思うかであると思う。昔話に、「マッチ売りの少女」という話があるが、大晦日の夜も、空腹で凍えているマッチ売りの少女。マッチに火をつけていろいろなものを思い浮かべていったのだが、、本当はとっても貧しくて空腹に耐えているのだが、マッチで思い浮かべているときは、少女自身は一瞬でも幸せとまではいかないが、心は豊かになったのではないかと思う。心の中が豊かであるのかどうかは、物やお金では変えられないのだ。
物の豊かさも、心の豊かさも、どちらも大切だ。しかし何より大事なことは「私たちの幸福が、他の人々の、不幸に支えられているものであってはならない」という名言があるように、みんなが豊かである社会をこれから作っていくということだ。
講評 kirara
豊かという言葉の意味はわかっても、「本当の豊かさとは」と考えると、様々な考えが浮かんできますね。
<<こうせい>>今学期は、構成図も毎回書いてみましょう。
物理的に豊かであることと、精神的に豊かであることの二点について、考えることができました。どちらも排除することはできない、ということがわかりますね。
<<だいざい>>マッチ売りの少女の話はこの長文にふさわしい題材ですね。「少女を見捨てて通り過ぎて行った人々には心の豊かさがあったのか」というところにもふれることができそうです。
<<ひょうげん>><<しゅだい>>ふたつの豊かさがうまく混ざり合った形の社会であることが理想的なのでしょう。
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