国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   叱る事   PINK

反省と、訓練、謙虚さと、自惚れ、そのどれが欠けてもいけないと思うのはこの期に及んでの認識で、経験の浅いうちはどうしても自惚れが選考してしまう。作家は所詮孤独な仕事、好きなようにやるのも一つの生き方であろう。しかし、自分たちの責任において叱っておいてやらなければ、と思ってくださったのか、今は感謝だけでなく生き方に対しても敬意を抱くようになっている。小学校、中学校、高等学校の国語教育に関しては、自覚と誇りを持って叱る先生は、多くてもいいと思う。教えられて学ぶことの大事を、教師は教える必要がある。国を滅ぼすのは武力だけではない、教育の大事なのだ。我々は、叱るべきところはしっかりと叱るべきだ。
 そのための第一の方法として、自分自身に厳しくなることだ。自分に一番甘い人が他人に対して何かを注意しても、説得力に欠けることは間違いない。教師でも、自分は全校集会中に寝ているにもかかわらず生徒に説教したところで誰も聞くはずが無いだろう。自分で自分を甘やかさず、一生懸命頑張っている人は言わずとも伝わってくるものだ。自分のことを棚に上げて物事をとやかく言う人は、教育者としての本質が備わっていないということなのだろう。自分で強い意志を持ち、簡単な方へ、楽な方へ逃げてしまわないことは簡単に出来るものではない。自分も他人も同じように厳しく叱っていくことが必要なのである。
 第二の方法として、子供一人一人を丁寧に指導できる少人数での教育を行うようにするべきだ。現在私のクラスは生徒が約40人いるが、未だに担任に顔と名前を完全に覚えられていない気がしてならない。このような状態で、教えられて学ぶことの大事を教え、責任をもって叱ることが出来るのだろうか。機械的に振り分けられるクラスで、誰とも知れない先生に叱られることもなく淡々とした授業を受けることで、一体どのような人間性や感謝の気持ちが育つと言うのだろう。江戸時代の寺子屋は、ただ読み書き等を教えるための学校ではなく、礼儀作法や上下関係などを厳しく教える場であったそうだ(歴史実例)。そそようなアットホームで、生徒1人に接する時間が多い教育現場であれば、叱られて学ぶことも多かったのではないだろうか。
 確かに、体罰のような厳格すぎる極端な叱り方は、かえって逆効果になる。叱ってばかりでは自信を無くし、新しいものへ挑戦する意欲や積極性を抑制してしまうことも有り得るかもしれない。だがしかし、年上の人は自分の社会的責任として、年下の者をしっかり叱る必要がある。叱る事は、相手の行動や性格を否定することではなく、相手を肯定し、伸びる部分を伸ばしていくことなのだ(自作名言)。教育のもたらす力があまりにも大きい事を我々は既に知っている。だからこそ、教育の質を上げて、温かい目で見守り、叱るべきことを見逃さずに叱ることに大きな意味があるのだ。人は、甘やかし、甘やかされるだけでは成長できないのである。

   講評   kira

 PINKさん、こんにちは。親業などという言葉があって、教育講演会のようなかたちで子育ての仕方を熱く論じることがあります。私も悩める母親として何回か参加したことがあります。塾業の側の人間として、講習したこともあります。
 そこでよく言われるのが「怒るのではなく叱りなさい」ということです。親子といえども人対人ですから当然感情論になります。感情のおもむくままに気持ちをぶつけてしまうのは「怒る」です。相手にどう伝わるのか配慮されていません。反対に相手にプラスに働くように厳しく接するのが「叱る」です。これは難しいことです。だから、最近は怒る人が増加して叱れる人がいなくなるという現象なのだと思います。
 叱るために必要充分な条件をPINKさんは悟っていますね。自分に厳しく生きること。教育も人が人を尊敬して集まっているような場であること。
 「叱ることは否定ではなく肯定」という名言もいいですね。つまり大きく人を受け容れる許容できる指導者がのぞまれているのですね。学校ではもの足りずみんなが塾に通うのも、ただ単に学習レベルが高いということだけでなく、塾の先生のカリスマ性のようなものにひかれる部分がありますよね。

毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
 自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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