低学年から学力の基礎を作る
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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本とテレビ その
娯楽としてのテレビと映画とはたいへんよく似ている。見るほうが受け身で、すわっていれば画面のほうがこちらを適当に料理してくれる。それほど似ているから、どちらか一方でたくさんだという考えのおこるのもむしろ当然のことだろう。ところが本を読むのにはいくらか読む側に努力がいる。また読む速さをこちらが加減することもできるし、つまらぬところを省くこともできる。要するに本を読むときのほうが、読む側の自由が大きい、自分の意志や努力で決めることのできる範囲が広い、つまり態度が積極的だということになるだろう。
私には似た例がある。私は、本を読んでから映画を見た事がある。「容疑者Xの献身」という本を買い、それを読み終えてから映画を見たのだ。それはドラマでやっていたのが続編のように映画になったのだが、どんな人があの役をやるのかな、どういう場所で撮るのかなあと気になった。さらに、どう構成されているのかがとても気になった。逆に映画を見てから本を見た事はよくある。そうすると、主人公は誰かが分かっているからとても想像しやすくなるのである。
母に子供の頃にはまっていた本を聞いてみた。そうすると、「小公女セイラ」と答えた。お金持ちから貧乏へ、それからお金持ちになる展開があるところが好きだという。この前「小公女セイラ」のドラマがやっていた時は、昔子供の頃に読んでいた本がドラマになっていたので本当に楽しむ事が出来た。
人間にとって読書とは、世界を広げてくれるものだ。そして、人の想像力を育ててくれるものだ。
講評 kiri
こんにちは。テレビが普及して、本を読む人が少なくなったといわれているけど、やはり本には本の楽しさというものがあるね。
<構成> 今学期はじめての要約、しっかりできていました。読書の長所をきちんとまとめたね。
<題材> 本を読んでから映画を見たり、映画を見てから本を読むということは時々あるね。そのちゃんも両方の経験があるのだね。本と映画では違うところもあり、それぞれの楽しみを味わうことができるね。お母さんが子どもの頃は、「小公女セイラ」が好きだったようだね。先生も大好きでした。
<表現> 今回は「まるで」の表現がなかったのが残念。どこかに一つ光る表現を入れておきましょう。
<主題> 最後の段落では、読書のよさをしっかり理解し、まとめることができました。読書の楽しみをこれからも味わえるような人間になりたいね。
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