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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   ポイ捨て問題   ピプリー

私にはいつも登下校というものがある。その登下校で、ふと下を見た瞬間、ある光景を目にしてしまう。それは・・・ゴミ。「ポイ捨て」というものから生まれる道端に落ちるゴミ達。それを見て、人々は何とも思わない人が沢山といる。そして、そのゴミを拾おうとする人もいない。一体、そのごみはどうなるのだろうか。風で飛んでどこかにいく、誰かボランティア等で拾ってくれるなど、そんな甘い考えで済ましてしまう。そんな私達は果たしてどうなのだろうか。私はポイ捨ては良くないと思う。
まず、第一の理由としてやって良いと理解してしまうと、常にやるようになってしまうからだ。駅や道端、様々な場所にはいつもゴミがある。ある人の手からポロっと落ちていくゴミ。何気なくゴミを落として、その場所にゴミが残っていく。ゴミは何気なくは残らない。物体として、確実にそこに在ってしまうのだ。私も、経験したことがある。登下校しているとき、友達が紙を持っていた。何の紙かは理解しかねなかったが、その紙を、「捨てちゃえ〜!」。何気なく落としていった。私は、「ハハハ、捨てるの〜?(笑)」。なんて言ってその紙を見捨ててしまった。それが、ゴミ箱に行く気分ではなかった、ゴミ箱が遠いから、面倒くさい。などという理由であったりしたのであれば、ちょっとした紙や、ペットボトル・・・次第に物体は大きくなっていき、ポイ捨てもエスカレートしてしまう。軽い気持ちで始まってしまうポイ捨て。他にも、このような事はあるのだと思う。しかし、それを見せてしまった、考えてしまった人生の先輩は、ポイ捨てを考えてどうだったのだろうか。ある気持ちから、ポイ捨てという考えを作ってしまった人は、きっと弱い自分を許してしまったのだろう。でも、ポイ捨て以外に、もう二度と他人を汚してしまうものも考え出すことをするのはないように、人間同士で助け合っていきたい。
また、第二にポイ捨てを拾おうとする人が少ないからだ。ポイ捨てをする人はどんどん増えるばかりだが、反比例するかのように、ゴミを拾う人は少なくなっていく。もし、40人クラス中のポイ捨て人工が1人だったら(X)だったら、拾う人が40人だとする。その捨ててしまった人も拾うかもしれない。しかし、Xが増えると、増えれば増えるだけ拾う人が少なくなっていってしまうのだ。年間ゴミ排出量のデータによると、日本の年間ゴミ排出量は5020トンであり、東京ドーム135杯分だという。しかし、ポイ捨てはそのまま放っといたままなので、さらにゴミは多いといえるだろう。そのゴミが、色んな場所に分散しているのだ。そんな世界で、人々は暮らしているが、心のある人間は、心が傷ついたりはしないのだろうか。拾う人がいないならば、ポイ捨てが止まらないのなら、拾おうとする気持ちを作るのが「人」なのではないだろうか。支えあい、そして支えてもらって恩を返しあう、それが「人」ではないのか。まず、ポイ捨てのゴミをなくしていくのが第一なのだと私は思う。
確かに、汚いゴミを持ち続けたり、ゴミ箱が無かったり、面倒くさいことがあるのはある。しかし、「行動するためには、多くのことに無知でなければならない。」。という名言があるように、「ポイ捨て」というものから意識は外し、けじめをつけていくことが今、人には必要ではないのだろうか。だから、私はポイ捨ては良くないと思う。

   講評   yuta

●是非の主題:読者の心をつかむ上手い状況説明の後、『私はポイ捨ては良くないと思う』と【是非の主題】を示せました。
●複数の理由一:『まず、第一の理由としてやって良いと理解してしまうと、常にやるようになってしまうからだ』。「軽い気持ちで始まってしまう」んですよね。そしてだんだんずうずうしい物を捨てるようになっていくし、他の人のポイ捨てを助長してしまうことにもなるんです。
●複数の理由二『第二にポイ捨てを拾おうとする人が少ないからだ』。他人が捨てた物は得体が知れず、なかなか拾えないものですね。
●データ実例:『日本の年間ゴミ排出量は5020トンであり、東京ドーム135杯分』というデータを引用して説明できました。大変な量ですね。
●反対意見への理解:『確かに、汚いゴミを持ち続けたり、ゴミ箱が無かったり、面倒くさいことがあるのはある』。しかし
●名言の引用:「行動するためには……」と名言を引用。
●是非の主題:一度ピュアになって考え直してみる必要がありそうですね。書き出しの意見に戻ってしめくくれました。
       

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