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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   戦争の良いことなんて一つもない   いちごサクラ

 「犠牲の上に今の平和があることを決して忘れず。。。」という言い回しを何度か聞いたことがあるが、それを聞くたびにそれは違うと思った。犠牲がなければ今の平和がなかったわけではないだろう。人間は、誰だって自分の仲間に死を無駄とは思いたくない。しかし、無駄と思いたくないことが、自分たちのおろかさをごまかすためであるとも言える。だから、覚悟の犠牲ではなく、死ぬ必要がなかったということを考えないかぎり、また同じような争いが起こってしまう。そうして、フィリピンの収容所にいて、あの状況で、少ししか泣かなかったという大岡昇平は、自分のその力で死者の魂を鎮めることができた。
 確かに、戦争などの争いで起こったことに対して、反省し、それから学ぶことは大事だ。起こってしまったことは変えられないけれども、戦争からどのような結果になったかを学ぶことができ、もう起きないようにすることはできる。そうして、そのあとどういう気持ちになったかを考え、戦争からは何も良いことは得られないと理解することができる。私は、戦争よりははるかに小さいことだけれど、争いをしてそういう体験をしたことがある。二年前、学校でキャンプに行くときに、友達と一緒のグループになろうと約束していた。しかし、グループを決める当日、私は用事があって行けなくなった。そうして次の日、グループを見ていると、私は友達とではなく、他のあまりよく知らない人と一緒になっていた。その時私はものすごく友達のことを怒って、しばらくの間口を利かなかった。それがきっかけで、今でもすっかり仲直りはしていない。でも、今考えてみるととてもささいなことで怒ってしまったと思い、反省している。
 しかし、犠牲者が出る前に、どうしたら戦争が起こらないかを考えることも大切だ。争いから学ぶことも大切だけれど、その前に、犠牲者が出ないように、つまり争いが最初から起こらないようにすることも大切だ。戦争は、誰にとっても悲しい、とても悪い思い出になるし、大切な人が死んでしまうことがあるこもしらないから、最初から起こらないようにしたほうが良い。でも、逆に戦争が起きるようなことをしている国もいる。例えば、よくテレビや新聞で見る中国が化学調味料を使い、結果的に人が死んでいることや、少し前の北朝鮮の騒ぎなどは、争いを起こすようなことである。北朝鮮は、ミサイルを発射し、日本の近くの海に落とした。自分たちは戦争を起こすとういうようなことは言っていないけれど、他人から見ると、戦争を起こすような結果になるだろうと思う。
 確かに、戦争で起こったことから学び、反省することは大事だ。戦争は、何一つ良いことはない。それを理解することが大切だ。同時に、戦争が起こる前に、何をしたら起こらないかを考えるべきである。騒ぎや争いを起こすようなことはしないということから戦争を起こさない方法を始められる。しかし、「戦争では、どちらの側が勝利を宣言しようが、勝者など存在しない。全員敗者である」という名言を心得て、一番大切なことは、人間が争いを起こさないで、世界を平和な場所に変えていくことである。私も、そんな平和な世界を目指し、これからも人々が安心して住めるところになるように、世の中を変えていく努力をしたい。

   講評   suman

  いちごサクラさん、こんにちは。今回は、戦争という重くて難しいテーマでしたが、自分の意見がしっかり書けましたね。「戦争からは何も良いことは得られない」まさにその通りです。
 第二段落では、あなた自身の争いの体験を書きました。確かに、そのときはどんなに怒りを感じたことでしょう。でも、怒りの気持ちや自分が被害者だという気持ちを持ち続けていても、お互いにとって何もいいことはありませんね。「今考えてみるととてもささいなことで怒ってしまった」と思えるようになったのは、いちごサクラさん自身が大人になったのだと思います。それと同時に、あなたは自分がされて嫌だったことを、決して他の人にしないだろうと想像します。
 昔話の実例・長文の実例は、アメリカの学校で習った戦争のこと(歴史)や、戦争についての物語を取り上げてみてはどうでしょうか。日本人の子どもとして、アメリカで教育を受けている人の視点には、とてもユニークなものがありそうです。
 最後は、「一番大切なことは」となっていたので、自動採点に反映されなかったようですが、総合化の主題はできていますよ。

          
※入力ミスに注意してね。
・自分の仲間に死→自分の仲間の死
・大切な人が死んでしまうことがあるこもしらない
・自分たちは戦争を起こすとういうようなことは



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