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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   本と映画   バービー

本と映画

 テレビが普及して、映画を見る人が少なくなったというのはほんとうです。娯楽としてのテレビと映画とはたいへんよく似ている。見るほうが受け身で、すわっていれば画面の方がこちらを適当に料理してくれる。それほど似ているから、どちらか一方でたくさんだという考えのおこるのもむしろ当然の事だろう。ところが本を読むのにはいくらか読む側に努力がいる。それに、世の中には難しい本がある。しかし、自分のわからない本はいっさい読まないこと、そうすれば、絶えず本を読みながら、どの本もよくわかることができる。少しページをめくってみてあるいは少し読みかけてみて、考えてもわかりそうもない本は読まないことにするのが賢明だ。十分に心得ていれば無用の努力、無用の虚栄心、または無用の劣等感をはぶき、時間のむだをはぶくことができるだろう。
 私は冬休み中、友達と新しい映画、【トワイライト・サガ・〜ニュームーン〜】を見てきた。私はまだ本を読んでいなかったんですけど、本を読んだ友達から聞きましたが、
「ニュームーン、あんまり良くなかったね〜!トワイライトの方がよかったかも…」
といっていた。理由を聞くと、
「だって本に書かれていたシーンとか映画では公開されないんだよ?!あのシーン、見たかったのに・・・」
と教えてくれた。読書は色々自由自在に色んな世界を作れ、架空なことや、現実には出来ないことも、本の中では出来る。しかし、やはり映画だと、本の中では実現できても、出来ない場面はあるだろう。
 私は塾で読んだ、『森よ、生き返れ!』の長文を読んで、何も意味が分からなかった。私の知らない漢字や単語、文字ばかりだった。まるで、他の語学を習っているようだった。これをみんなで順番になって読んでいったが、読むだけで精一杯だった。それに、ページを見ただけで、『うわ〜むずかしそ〜私に出来るかな…』と不安にもなった。でも、私は読書をするのが好きなので、『好きこそ物のじょうずなれ』ということわざのように、読書するのが好きなので、この長文も何回も読めばきっと意味が分かると思う。
 本はとても役に立つ。なぜなら、私は日本の伝記を読み、面白かったので何回も読んだ。すると、ついこの前に私が読んだ伝記の人が補習校の社会科の授業で、でてきたのだ。それからの社会の授業は簡単。どんな問題でも答えられ、とても面白かった。なので、やはり映画やテレビよりも、本はとても役立つと思う。でも、教育のテレビだったら、本と変わりなく私たちの役に立つだろう。
 私は友達にすすめられ読んだ本があるが、あまり面白くなく、興味を持てなかった。でもそのかわり、私が読んだ本をすすめたら、逆に友達が、
「えっ、あっうん…ありがと…」
というあいまいな答えがかえってきた。その時は、『この子とは趣味が合わないんだな』と思ったことがある。笑 
 読書とは人間にとって、自分の世界を豊かにしてくれるものである。私もこれからいい本をたくさん読んでいきたい。

   講評   takeko

 本や映画・テレビ。どちらにも良さがありますね。本は、作文に書いてくれたように「自由自在に色んな世界を作れ、架空なことや、現実には出来ないことも、」書くことができるし、読めばわかる。映像は、たとえば「インドの寺院」など、行ったことがなく、字だけでは想像できないものも、どのようなものかわかりますよね。
 この作文は、「ニュームーン」の映画が原作のようでなくておもしろくなかったこと。「森よ、生き返れ!」という長文がむずかしいこと、「伝記を読んでいたら、その人が授業で出てきたので、本は役に立つとわかったこと」「おもしろいと思う本は、人の趣味によってちがうこと」という話題が出てきますね。どれもいい話題ですが、並べ方がばらばらなので、「こうだからこう」と結び付けられるようにするとよくなります。「本はおもしろい」「しかし中にはむずかしいものもある。たとえば・・・」「そして、おもしろい本の趣味は人それぞれだ」「けれど、本はおしなべて役に立つものである、たとえば・・・」とすると、すじが通ってきます。
 そのためには、まず書きたい内容を自分で何かの紙に先に「構成図」として書いてみるといいですよ!

 気をつけるところ
「私はまだ本を読んでいなかったんですけど、本を読んだ友達から聞きましたが」→「読んでいなかったのだが」「聞いたのだが(聞くと、にしたほうがさらによいです)」

毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
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