低学年から学力の基礎を作る
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   成長するにつれて・・・   その

 ある朝、パパとママと小さなトーマスが、そう、二つか三つの男の子だ、キッチンで朝食を食べている。ママが立ちあがり、流し台のほうに行く、するとそう、突然パパが天井近くまでふわっと浮かびあがる。トーマスはなんて言ったと思う?たぶんパパを指さして、「パパが飛んでる!」と言うだろう。 さて、こんどはママの番だ。ママはトーマスの声に、何気なくふり返る。ソフィーは、キッチンのテーブルの上を飛びまわるパパを見て、ママがどう反応すると思う?ママの手からジャムのガラスビンが落ち、ママはびっくり仰天してけたたましく叫ぶ。どうしてトーマスとママの反応はこんなにちがうのか?これは「習慣」の問題だ。ママは人間は飛べないということをとっくに学んでいる。トーマスは学んでいない。トーマスはまだ、この世界では何がありで何がありではないか、よく知らない。 悲しいことに、わたしたちはおとなになるにつれ、重力の法則になれっこになるだけではない。世界そのものになれっこになってしまうのだ。わたしたちは子どものうちに、この世界に驚く能力を失ってしまうらしい。それによって、わたしたちは大切ななにかを失う。 私には似た話がある。昔、私はいろんな不思議があった。例えば、「何で太陽や月は私達は追いかけてくるの?」私は母に聞いてみた。すると、「それはそのちゃんを見守ってくれてるからだよ」と答えていました。子供のころはそれで納得していた。だけど、そういうのを習うようになって「地球が自転をしているからそういうことがおこる」ということを知った。私は、そうなんだ!と思った。もし私が昔このような不思議を感じていなかったら、この勉強にも興味がなかったかもしれない。 もう一つ、私には似た話がある。私は子供のころ、よく空想をしていた。私はディズニーキャラクターの「アリエル」が大好きだった。そして憧れていた。プールに行くごとに人魚のような足が出ないか、などと変な呪文をとなえたり、一生懸命足で尾びれがあるように泳いでみたりしたものだ。さらに、幼稚園の頃の将来の夢には「人魚姫になること」と書いていた。おそらくそういう夢を書いていた人はあまりいなかっただろう。 人間にとって成長することは、不思議に思う事がなくなり、何もかも常識として見るようになることだと思う。そして、それによって大切なものを失うことになる思う。

   講評   kiri



 こんにちは。先入観にとらわれてしまうことはこわいことだし、つまらないことでもあります。大人の世界とは、おもしろそうだけど、改めて考えてみると固定されてしまったつまらないものなのかもしれません。

<構成> いつものように要約がしっかりできていました。「驚く能力を失ってしまう」のは悲しいことだね。
<題材> そのちゃんの小さいころの話をしっかりと思い出すことができました。月や太陽が自分についてくるのはとても不思議だったね。小学生低学年のころまでは色々なことが不思議で不思議で仕方がなかったことでしょう。いろいろなことを学習して、現実と想像の世界の区別が付いてくると、子どもの世界から少し抜け出すことになるね。また、想像の世界を持つことも、子どもの頃はよくあることだね。小さいころのそのちゃんが、アリエルに夢中になり、楽しんでいる姿が目にうかぶような体験例が書けました。
<表現> プールでは、人魚になりきって泳いでいたのだね。その時のすがたを「尾びれがあるように泳いでいた」と表現しました。かわいいね。
<主題> ふしぎに思うことや驚きがだんだん減ってくると、それにともなって楽しいと思うことも減っていくね。逆に言うと、好奇心をいつまでも持っていると、いつまでも楽しい人生を送ることができそうだね。そのちゃんも、そんな人生になるようにしてね。
                      

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