創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   グループ   いまの

したがって実情はどうであれ、それぞれの個人は、社会の構造、運営、将来について責任をもつものとして意識し、行動していることになっている。しかしながら、このような意識は明治以降に輸入されたものであり、現実の日本人の多くは、社会を構成する個人としてよりも、世間の中にいる、一人の人間として行動している部分の方が多いのである。日本人が何よりも怖いと思っているのは「世間」から爪弾きされることだからである。個人が世間に対して批判をしたり、不満を述べることがあっても、世間のルールは慣習そのものであり、なんら成分化されていないから、不満も批判も聞き流されてしまうのである。そのようなとき私たち日本人には、自分たちが排他的な世間をつくっているのだ、という認識がほとんどないのである。<要約>私は世間という仲間意識にとらわれることは、大切ではないと思う。
その理由は第一に、グループからはずれてしまうと、もとにもどることができないからだ。私のクラスにもグループがある。男子の方はなんとなくグループができているくらいで、誰が誰を嫌いだからあまり話さない、というかんじだ。女子の方は、結構はっきりグループができている。私は、女子は誰とでも仲がよくみんなそこそこ話す。でも、だいたい移動教室のときにいっしょに行く子や、休み時間話す子は決まっている。3人のグループがあっていつも一緒に行動しているとすれば、一回他の子と仲良くしてそのグループに入ってしまったら元のグループの子とは、前ほど仲よくはできない。あまり厳しくはないし、それぞれ立場は違うがなんとなくグループからはずれると、戻れないかんじはある。
 第二の理由としては、自分のグループか、そうでないかで対応が差別的になってしまうこともあるからだ。まるでいじわるをしているようだがそこには、信頼の強さがあると思う。自分のグループの子ではなくてあまり話さない子だと、何を話して良いか分からないし、あまり深いことも話せない。結果として対応が差別的になる。そうではなく、意識的にしている子もいると思うが。
確かに仲間のいるグループにいれば、疎外感もない。しかし、「人間は強くなるほど素直になれる」という名言があるようにグループを作らずに、不可能かもしれないがみんな平等に接するようになりたい。だから私は、世間という仲間意識にとらわれることは大切ではないと思う。これから私は、今の仲間も大切にしながら、いろんな人と接したいと思う。

   講評   komiko

 いまのちゃん、こんにちは! 理由によく合ったいい「体験実例」を引き出せましたね。いまのちゃんらしい優しさの感じられる意見文ですね。

 「要約」をバランスよく工夫してまとめてくれました。「是非の主題」で「私は世間という仲間意識にとらわれることは、大切ではないと思う。」と挙げたあとに「理由一」で「グループからはずれてしまうと、もとにもどることができないからだ。」と考えました。「体験実例」では、グループが別の人と仲良くしたことで元のグループに戻りにくくなったことを挙げてくれました。あとは「その人らしい会話」をひき出してお友達の様子を引き出せるともっとよくなりそうですね。「途中の感想」では、女子のグループ化についてのいまのちゃんの思いを書けるといいですね。わずらわしと思うか、うっとおしいと思うか、しようがないと思うか、素直に書けるといいですよ! 「理由二」では「自分のグループか、そうでないかで対応が差別的になってしまうこともあるからだ。」と挙げて、グループ内の子と外の子との対応の違いについて書いてくれましたね。第四段落では「反対意見への理解」「名言の引用」「是非の主題」「これからの結び」としっかり四つのステップがふめています。「これから私は、今の仲間も大切にしながら、いろんな人と接したいと思う。 」と素直に書き結べていますね。

 次は1月28日(木)に電話をします。1月の暗唱長文「完ぺき主義」の1-6の暗唱チャレンジにも取り組んでくださいね。

毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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