国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
小学1・2年生
小学3・4年生
小学5・6年生
中学1・2・3年生
高校1・2・3年生
産んだ卵もつぶされる かひれ
おそらく、サナギが荷物の一部にくっついて日本に渡り、こちらで羽化したのでしょう。じっさいには、〇・5パーセント程度の生存率といわれますから、二百匹のうち一匹だけが生きのこることになります。私たちの目にいかにも大きな害あたえそうに見える昆虫でも、自然界の中ではたいした存在ではないのです。
私が、この話をよんで一番かわいそうなところは1,000個の卵を産んでも、たった5匹しか生きのこれないというところです。成虫が一生懸命産んだ1,000個の卵のうち5個しかかえらないのです。
私にも似た話があります。私が3年生の時、コースター作りのために全クラスでカイコの幼虫を飼うことになった時の話です。担任の先生から3匹ずつもらって数ヶ月、無事マユの糸取りも終わり、箱の中に1個のマユが残されました。マユからはオスが出て来ました。このカイコは暴れん坊で、まるで甘酒を飲んで酔っ払ったように室内を飛び回るので24時間ずっと箱のふたをしめているほどでした。
学校では、友達のカイコがメスだったので、たくさん卵を産んだところ、
「このまま育てたら次の3年生に渡すまでに成虫になっちゃうでしょうがっ!」
と先生の人刺し指でつぶされてしまいました。
しかし、昔から私たちの着物の材料になっている絹糸を作っているカイコを、自分たちの都合で殺してしまうのです。いったいだれのおかげで着物を着られるのでしょう。まったく、世の中ろくな人がいないですね。(私が言うべきことじゃないけど・・・。)人間の都合で簡単に命をうばわれる虫たちがかわいそうに思いました。
講評 ouma
エリザベスさん、こんにちは。
今回は感想文です。
昆虫の体の仕組みって本当にすごいなあ、と先生は感動しています。あの無駄のなさは美しいと思います。
はじめに、三文ぬきがきがきちんとできました。
「私が、この話をよんで一番かわいそうなところは〜」のところは、「一番○○なのは」という形を使って中心を決められています。
「私が3年生の時、コースター作りのために全クラスでカイコの幼虫を飼うことになった時の話です。」のところは、前の話をわかりやすく書けています。
「このカイコは暴れん坊で、まるで甘酒を飲んで酔っ払ったように室内を飛び回るので〜」のところは、面白いたとえが使えましたね。
最後の段落は、まじめに思ったこと、考えたことをまとめられました。
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