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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   自分の行動と自分のふるまい   いちごサクラ

 一流ホテルのロビーに、たいてい男女の一群がうろうろしているのは、そうしないとどうしたらいいかわからない客のため、そうしてちょっとした教育をするためにホテル側があらかじめ考え、「仕出し屋」に頼んでおいているからである。例えば、そういう人たちが、あまり勝手な行動をしていると、ホテルのボーイがきてその人たちを注意する。注意することによって、「周囲の客」が、してはいけないことは何かと学べる。ホテルのロビーでは、「仕出し屋」になるために「ボーイを向こうからやって来させる」ということができなければならない。しかし、それは実に難しいから、ロビーに入ってきたときからあらかじめボーイに注目させて、タイミングよく向こうからやって来させないと、失敗してしまう。そして、ホテルのロビーにいる「どうしようもない田舎者」と「これこそが都会人」と思われる人は、両方ともホテルの「雇われ」なのだ。
 確かに、どんな場合や状況でも、自分らしさを保つことは大事だ。周囲のみんなと一緒ではオリジナリティがないし、「自分だけ」というものがなくなってしまう。自分らしさというものがあると、注目を集めることもできる。学校でも、みんなと同じの服装や行動をしている人よりも、個性的な、人とは違うことをしている人のほうが注目される。私は、そういう人はたまに変だと思うけれど、やはり魅力的だと思う。私も最近、そういう自分が良いと思う個性的な服装をするように頑張っている。二年くらい前は、まだ私は他人の視線が気になって、好きな服を見つけても、少し個性的だと変だと思われるかもしれない、と思って着なかった。でも、今は人にどう思われてもあまり考えないことを気にかけている。そのおかげで、最近は自分らしさをアピールできるようになってきた。
 しかし、時と場合に応じたふるまいをすることも大切だ。あまり他人と関係ないような行動をしていると、自分勝手だと思われがちだ。場合に合わせた行動をとることは、礼儀正しいことでもある。昔話「はだかの王様」では、自分がはだかだと気付いていない王様が町を歩いているときに、町の人たちが誰も何も言わなかったのは、一応王様だからあまり刺激的なことを言ってはいけないと思ったからだ。王様がはだかだ、と言ったのは子供だったが、それはその子供がまだ小さくて、世間をよく理解していなかったからだ。大人たちは、そういうことを言ったら王様に恥をかかせることになると分かっていて、後で怒られることも分かっていたから言わなかったのだ。
 確かに、自分らしさを保つことも、時や場合に応じた行動をとることもどちらも大切だ。自分らしさをなくしたら、自分をなくしてしまうようなことに近い。みんなと同じにならないように、自分らしい生き方を考えることが良い。同時に、人と合わせる必要のある状況もある。自分が尊敬する人などに対しては、意見を合わせることが大事だ。しかし、「雑草とは、まだ、その美点が発見されていない植物のことである」という名言があるように、大切なのは、自分らしさを保つことか場合に応じてふるまうことかではなく、自分らしさと場合に合わせることからどんな良いことを得られたかである。違う視点から見ているから、その二つからどんなことが学べたか注目するべきだ。

   講評   suman

  いちごサクラさん、こんにちは。「自分らしさを保つこと」と「時や場合に応じた行動をとること」について、しっかり意見が書けましたね。自動採点では、主題に点が入りませんでしたが、キーワードが認識されなかったためだと思います。項目を入れたところーその文の後ーに、<主題>と入れておいて下さいね。
 意見の一では「どんな場合や状況でも、自分らしさを保つことは大事だ」と述べて、体験実例として服装のことを書きました。いちごサクラさんの言うように、服装は「自分らしさをアピール」する手段の一つです。見た目は人に与える印象をかなり左右します。それだけに、服装で「自分らしさをアピール」するのは、ちょっとした勇気が必要ですが、ときには少し冒険をしてみると、新しい自分が発見できるかもしれませんね。
 意見のニでは、昔話実例がうまく使えました。確かに、大人たちは世間が分かっていたから、波風を立てないように振舞ったのでしょう。でも、この話では、そうした振舞いが何もいいものを生み出していないところに、意味がありそうですね。
 総合化の主題は「大切なのは、〜自分らしさと場合に合わせることからどんな良いことを得られたかである。」どちらか一方しかできないのではなく、場合に応じて柔軟に対応していくことが大切だと言えそうです。

            


           
 

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