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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   謙虚さと自信   かせり

 私は、もっと自分に自信を持った生き方をしていきたい。 そのためには、第一に、失敗や批判を恐れないことだ。初めてイギリスに留学したとき、私は英語がほとんど話せなかった。現地の小学校に一か月ほど通ったが、勉強は先生が大目にみてくれ、ほとんど困らなかった。一か月が過ぎ、夏休みに入ったころサマースクールに数週間通うことになった。ほとんど低学年の子しかいなく、私は学年で一人だけだった。休み時間になり、私が絵を描いていると、先生が近づき、「日本ではお寺に住んでいるの?」「家でもやっぱり着物を着ているの?」などと色々尋ねられた。私はあまり英語に自信がなく、自分の下手な英語を聞かれるのが嫌だったため、それまであまり長い文章を英語で話したことはなかったが、周りに知っている人が誰もいなかったため、思い切って話してみた。それから毎日、休み時間には先生と英語で日本の話などをした。このサマースクールのお陰で私はもっと積極的に英語を話すようになった。 
 また、第二の方法としては、ものを言うときに、白黒はっきりさせることだ。私の友達Aは、自分の意見をはっきり言う。この前、クラスのグループディスカッションで私とAともう一人の女の子、Bとグループになった。私とAが意見が食い違い、二人で言い合いになっていたとき、私がふとBに「Bはどう思う?」と尋ねてみた。すると、「う〜ん。。。Aの言うことも分かるし、かせりのいうことも一理あるし。。。」などという曖昧な答えが返って来た。それを聞いたAは「どっちかはっきりしてよ!」とため息をついていた。相手の気持ちを思いながら言ったことであろうが、これでは自分の意見がないため、自信がないようにも見えてしまう。 確かに、日本の文化である謙虚さも大事だ。しかし、それが失敗や批判の恐れなどからきているのであってはならない。「自分が考えるとおりに生きなければならない。そうでないと、ついには自分が生きたとおりに考えるようになってしまう」という名言のように、自分の意見をしっかり持つことが大切だ。自分の意見に自信を持つことで、もっと大きな視野が持てるようになるのではないだろうか。

   講評   tama

 言語は文化によって支えられているものですから、日本語には日本人の謙虚さが表れているということがわかると思います。もちろん長所は生かさねばなりませんが、謙虚であるがゆえに消極的になってしまうのは、非常にもったいない話ですね。
 りかさん自身が、英語を話すことに積極的になれたのは、恥を捨て、失敗を恐れずに会話をしたことがきっかけだったとのこと。人の目を気にしすぎると、一歩を踏み出す勇気が持てなくなることがありますが、よいチャンスに恵まれたこと、勇気を出してチャンスを生かしたことが、自信につながったのですね。
 また、曖昧な返事もよくないということを、お友達の言動から知ることができました。自信に満ち溢れたオーラを放つ人は、やはり自分の意見をはっきりと示していますものね。身近な体験と照らし合わせ、よく考えて書けています。

▲「もっと積極的に…話すようになった」 → 「もっと…話そうと思った」、「さらに…話すようになった」


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