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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   一流ホテルの、いかにも   ウルトラマン

 ホテルのロビーにいる田舎者のような振る舞いをしている人も、都会人と思える人も、どちらともホテル側が頼んでそこにいてもらっている人なのだ。それはホテル側が本来の客に、ホテルのロビーでして良いこと、悪いことを知ってもらうためにいるのだ。そして、本来の客はそこである程度の経験を積むと、何とかそれらしくホテルのロビーに座っていられるようになる。ホテルは、いわゆる「教育」をしているのだ。
 確かにその場に合った振る舞いは大切だ。例えば、二年前の僕の小学校の卒業式の例。僕の友達に、一年中ずっとウィンドブレーカーなどのスポーツウェアしか着ないという子がいた。スポーツウェア以外のものを着ているその子の姿を、僕は一度も見たことがなかった。だから、その子が卒業式にかっちりとしたスーツ姿で登場したのを見たときは、少なからず驚いた。卒業式には誰でもその場にあった服装で来るものだ、と改めて思った。
 しかし、自分の個性を出すことも大切だ。サッカーで有名なロナウジーニョは、どこが素晴らしいのか、というと、彼の個性をとても上手に表現したドリブルで観ている人をあっと驚かせるところだ。ロナウジーニョは子供のころから独特のステップでみんなを驚かせていたそうだ。
 自分の個性を出すことも、その場にあった服装や振る舞いをすることも大切だ。しかし、共通して言えることは、そこに周囲の人に対する思いやり、気遣いがあるかどうか、である。「家とは、外から見るためのものではなく、中で住むためのものである」という言葉があるように、周囲の人の心が気持ち良く過ごせるようにすることである。

   講評   hira

 この総合化は気遣いより意志なのではと一瞬迷いましたが、やはり気遣いでいいだろうと思い直しました。卒業式の場合はお世話になった人たちや礼儀の意味だろうし、サッカープレーはよりお客さんを楽しませたいという相手への思いがあるのでしょうね。 
■第一段落 要約
 本当に言いたいことは何?(笑)と作者に尋ねたくなるようなウィットのある長文でしたが、上手にまとめられていて感心しました。
■第二段落 複数の意見一 体験実例
 友人の例を普段の姿、セレモニーでの姿と対比して書けたのが良かった。服装はその人の意志、気持ちの表れでもありますよね。
■第三段落 複数の意見二 昔話実例(・長文実例)
 個性の大切さの例として、ロナウジーニョの例が挙げられた。何か踊るような独特のリズムがあるプレーですよね。魅了というか。少し古いですが、パラグアイのチラベルト(キーパーなのにフィールドに出てきてプレーする!)も個性的だったなあ。それにしてもロナウジーニョの個性が子どもの頃から際立っていたとは初耳です。読者がなるほどと思う題材で書けました。
■第四段落 反対意見への理解 名言の引用 総合化の主題
 難易度の高い総合化の主題ももう仕上げの時期に来てます。じっくり仕上げていきましょうね!





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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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