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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   言語のための映像   キューピー

言葉は人間にとって最も重要な情報発信のツールの一つである。しかし言語が映像によって表わされることによってもともとの言語の意味の捉え方が異なってしまうことがある。そして逆にも映像が言語によって説明されると元々の映像の観点が失われてしまうことが多い。だが言語というのは正しいものが決まってひとつあるというものではないので言語のステレオタイプというのは防ぎようのないものだ。しかし映像というのは表現が幅広く、実際の言語よりも誇張してしまうことがあり、そして尚且つ物に限られたイメージを与えてしまう。本来、映像は言語を補う道具であるべきなのだ。将来、言語と映像のバランスが傾いてしまうことが問題だ。

第一の対策は表現を自由にする場を提供することだ。表現が自由になることによって、一つの映像や言語に定められない。得に映像に関しては一つのものを作るのではなく、一つのケースを様々な視点から見られるようなものを作るように心がけることが大切だ。私はしばらく前までは自分の思ったことを友達やクラスメイトに発言するのを拒んでいた。その理由の一つとしては私の意見が非難されるのが怖かったからだ。だがよく考えてみれば、私の意見を非難する人たちにもその人なりの考えと理論があり、そして逆にいえば、私が一番恐れていた相手の意見を非難しているということに気付いた。それからは他人の発言を聞くたびに、素直にその人の理論を受け入れられるようになり、そして私の考えも相手に伝えることができるようになった。これができるようになり私の物事の視野が広がっていくようになった。(体験実例)

第二の対策は言語を表わす映像のパターン化を防ぐことだ。常に新しいものを取り入れていかなければ、映像を見る側は言語に対してのイメージが限られてしまう。例えばテレビ番組でも、視聴者がみんな理解できるような映像しか提供しない。そのほうが視聴者にインパクトは強いが、逆に言語や映像のステレオタイプの原因ともなってしまう。言語を認知するのに限られたイメージしか脳の中には存在せず、そして言語の捉え方が柔軟性に欠けてしまう。

確かに映像を誇張することで見る側には大きな印象を与えることができるかもしれない。しかし言語の元々の意味を正しく映像で伝えることによって、より言語の理解が深まるのだ。言語と映像のバランスを正しく保つことではじめて二つの情報発信のツールが活かされるのだ。言語より映像や映像より言語ではなく一つよりふたつ、のように(自作名言)言語と映像が一緒になることによって意思が世間に正確に伝わるのだ。将来、物を表現するのに、言語と映像が個々に使われるのが問題だ。

   講評   ogi


 キューピーちゃん、こんにちは。

<構成> 「自由な表現の場を設けること」「映像によるパターン化を防ぐこと」と、二つの良い方法が挙げられました。似段落目の「自由な表現」には、ある意味では危険も含まれることも心に留めておいてください。
<題材> 第三段落には、読書実例やニュース記事などの実例が入れられそうですね。何か探してみましょう。第二段落の体験実例はぴったりな良いものが挙げられました。
<表現> うまい自作名言が入りました。的確な表現がじょうずになってきましたね。
<主題> 予測問題の主題をうまくまとめましたね。確かに、映像と言語は互いに補い合う関係で成り立つことは、理想的ですね。映像技術がますます発達する上で、間違った方向、極端な方向にむかっていかないことを、願うばかりです。

     

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