低学年から学力の基礎を作る
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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整った環境よりも・・・・ イチロー
産業革命以来、機会は人々の生活を豊かにする打出の小槌の役目を果たすものだと思われて来た。だが最近になって、それだけがすべてではないということが、反省されるようになった。生物学と建築というと、今のところいかにも縁遠い存在のように思われる。それにもかかわらず、一般には生物学が建築とかかわりあう範囲は、動物学なら建築害植物学なら造園の分野くらいでしかないという単純な受け取り方がある。以上は年についての話だが、一方身近な狭いインテリアにも、同じような問題がある。公共建築のような昼間の建物はそれで我慢出来るとしても、住宅のような夜の生活を伴う建物では、何となくなじみにくい。それは理屈ではなくて、生物的嗅覚とでもいった方が当たっているかもしれない。整った外観よりもなじみやすいことの方が大事だ。
第一の理由は整い過ぎた外見よりも、たとえ統制は取れていなくても慣れ親しんだ状態の方が落ち着くからだ。家の猫のミーちゃんは、寝る時や座るとき毛布などがきちんと整ったところよりも少し段差があったり、もこもこした所を選んで寝ている。なので、僕が、毛布とかをきれいにするとすぐに寝るのをやめてしまう。 第二の理由は、整い過ぎた環境はかえって落ち着かないからだ。部屋の整理、整頓をしたら、どこの何があるか分からなくなり、かえって混乱してしまうことがある。データ実例では、日本の年間ごみ排出量は5020万トン。こんなに豊かな生活では自然にごちゃごちゃするのも当然だろう。だからきれいにしようとするのかもしれない。いくらきれいにしても地球がきれいにならないと意味がないと思う。
確かに見た目がきれいであることはよいことだ。しかし、大事なのは健康らしい外見ではなく、健康そのものである。という名言もあるように外見よりも心地よさの方が大事だ。いくらきれいでも生活がしにくいのはあまり良くないと思う。僕も整理、整頓をするだけでなく、環境もきれいに過ごしやすくしたい。
講評 sarada
家の「ミーちゃん」 の実態は、【理由一】 にぴったりの例だね。猫って不思議だよね。でも、人間にもそういうところがあるのよね。先生も、こたつも周りがちらがっていても、なんだか落ち着いてこたつに入っているから…。(笑)
それは理屈ではなくて、生物的嗅覚とでもいった方が当たっているかもしれない。
その通りだと思います。
【理由二】 のは、【データ】 をじょうずに使いました。ただ、環境問題をここに持ってくるのは、苦しいかな?!
外見だけにとらわれず、中身を見極められる人間になりたいね。
【名言】をしっかり見つけました。
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