低学年から学力の基礎を作る
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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本当の幸福 おのそ
お正月。お年玉。今年の私は、だいたい三万円程もらった。父と母の二人から、である。母から貰ったものは、現金ではない。私はお小遣いはもらわず、必要なものがあったら買ってもらう、という方式で、いつもはお金をもらわない。しかし、今年の夏、釣りが好きな僕は、新しい釣竿と、その釣り道具が欲しくなったのである。一口に釣りと言ってもいろんな釣りがある。僕がしたくなったのは今までやっていた釣りとは少し違う釣りである。その釣竿と、道具の一万五千円くらいするものを、お年玉の前借り、ということで買ってもらった。父からは、これもまた釣竿と釣り道具。お正月に、釣具屋で前から欲しいと思っていたこれもまた別の釣竿と釣り道具の一万五千円の物を買ったもらった。ところで、今までは実例のようなもの。本題はこれからである。さて、「本当の豊かさ」とはなんだろう。
一つ目は、やはりたくさんの物とか、お金だろう。お金がたくさんあれば生活には不自由しないし、欲しい、と思ったものはすぐに手にいれることが出来る。必要なものはもちろん、必要でなくても、黄金とか、ダイヤモンドとか、欲しいと思ったらすぐ手に入れられる。もしも僕にそんなお金があったら、いろいろな釣り道具を買って、色々な釣りをする。これはこれで、かなり豊かである。
また、二つ目に、良い友達や大きな心、優しい家族があるのもこれまた豊かである。昔話の桃太郎には、お金やモノはなかったが、そのかわりに、おじいさんとおばあさんの愛情がたくさんあった。その結果、あのような素晴らしい青年になったのである。こういうふうにかくと、お金も良いが、友達などもなかなかすてがたい。
しかし、である。モノには限度というものがある。お金やモノは、ないとこれまた大変だが、最低限あればいいだろうし、ありすぎるというのもまた困りそうな厄介者である。「沢山あるから」等といって、一ヶ月に一回ロールスロイスを買ったりなどしていたら、周りから、「なんだあいつ、いくら金があるからといって湯水のように使いやがって、金のない俺らのこと考えたことあるのかよ」等という冷たい目で見られそうで嫌である。また、自然が沢山ある、というのはいいことであろうが、あまりに自然が多すぎては現代の社会は成り立たなくなり、また縄文時代に後戻りしなくてはならない。友達や家族だって、いいときにはいいのだが、あんまりにも自分に気を使ってくれたりとかいうのは嫌だし、もしかしたら親が離婚する、なんてことになったら、子供の悲しみは大変なものだろう。で、金と家族や自然のどちらが大切か、である。結論を先に言えば、どちらも大切だが、どっちが大切、ということではなく、どちらも程々にあるのがいいだろう。豚に真珠、という名言があるように、無駄なものがありすぎてはいけない。また、あまりたくさん友達がいても、嫌なことがあるだろう。人生何事も思い道理に行くわけではないが、お金も、家族や自然も、程々にあるのがいいだろう。それくらいが、本当の幸福ではないだろうか。生きていくのに必要なものが、すべてではないとしても、それなりに程々にあるくらいが。
講評 nane
手書きの作文をしっかり清書したね。えらい。
点数は85点だから、かなりいいとおもうよ。
ほどほどというのは一つの考え方だけど、総合化としてはちょっと弱いか。
「豚に真珠」は、名言ではない(笑)。
ことわざを使うとしたら、加工して使うといいよ。
今回は力作!
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しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。
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