対話と個別指導のあるオンライン少人数クラスの作文教室
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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個人の価値観 なまず大使
社会は個人から成り立つものとされている。それぞれの個人は、社会の構造、運営、将来について責任をもつものとして意識し、行動していることになっている。欧米人は日本人を権威主義的だとみることが多いが、それは日本人が常に世間の目を気にしながら生きており、彼らからみると個性的ではないようにみえるためである。電車の中で宴会を始めたり、騒いだりする人たちは常にどこにでも見られるのである。ここでつくられている仲間意識が、多くの人たちによって是認されているという点にある。私は、世間にとらわれてばかりでは良くないと思う。(構成図)(要約)(是非の主題)
その第一の理由は、世間というものは結局個人が作るものだからだ。世間とは個人がたくさん集まってその中のグループとして成り立っている。ならば、世間と合わせよう。総思っている人は多いと思うが、それは違うと思う。人はいろいろと価値観が違う。しかし、価値観が似た人は存在する。そういうものとグループ、世間というものはできている。世間にとらわれて価値観を合わせていては、ちゃんとした世間というものができない。もし、相手が自分と意見が違うのに同意していたら、世間が本当に間違った方向に進んでしまう。世間が間違った方向に動いているのに自分が気付くことで、自分だけでも正しい方向へと進める。そして、自分と同じ意見を持ったものはまたどこかに存在する。そうやって個人を捨てずに世間をつくるということが大切ではないだろうか。世間が自分にとってすべて正しいとは限らない。自分にとって正しい道が世間であったら、誰もがつまらない人生であり、それこそ何のために生きているか疑問に思ってしまう。自分が持っている価値観はできるだけ大切にしていかなければいけないと私は思う。(複数の理由)
第二の理由は、世間にとらわれていては自分のやりたいことができないからだ。あるデーターによると、1997年の親が女の子に望む職業が教師が1位であった。結果は15.1%であった。このデーターを見て、親が女の子に教師になって欲しいともし思ったら女の子の運命は最初から決まってしまう。もし、女の子が教師ではなく、芸術家など他の職業に就きたかったとしたら本当につまらない人生になるであろう。私も、人にはあまり教えないが将来の夢がある。親は、別に強制はしないので問題はない。しかし、親が今後そんな夢はやめなさい、別の職業にしなさいと言ったら私は、生きる意味を失うと思う。もちろん、職業は全てではないが。世間にとらわれるというのは、そういった恐ろしいことでもある。自分の考えや意見など基本的なものはやはり大事にしなければいけない。(データー実例)
確かに、世間やグループとの協力は大切であり、人の意見を聞くのは悪くない。しかし、「自分を一番理解できるのは、自分である。」という名言があるように、やはり自分の意見は重要だ。自分の意見は間違っていて他の人に指摘されることもある。でも、最終的には自分の人生だからそのほとんどを作るのは自分である。世間や仲間はそれを手助けするだけである。だから、世間にとらわれ過ぎるのは良くないと私は思う。私は新聞を見ながら世間は今どんなことを考えているのか考えてみた。(反対意見への理解)(是非の主題)(名言の引用)
講評 kaki
【1段落目】
「私は、世間にとらわれてばかりでは良くないと思う」と自分の意見が書けました。
【2段落目】
「世間というものは結局個人が作るものだからだ」と1つ目の理由が挙げられました。世間に属する個人の考えに振り回されることの弊害がきちんと述べられています。
・総思っている人→そう思っている人
【3段落目】
「世間にとらわれていては自分のやりたいことができないからだ」という理由を裏付けるデータとして、親が子に望む職業を挙げたのが、おもしろい。自分の話もうまく入れられています。データのところに「1997年のクラレが調査したデータによると」と、会社名を入れたほうが、データにより説得力を持たせることができます。
【4段落目】
世間やグループの良さにも触れることができました。名言のあとには、個人の価値観を大切さをもう一度述べて、初めの自分の意見に戻ることができました。
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