創造と発表の新しい学力
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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思考の謎 きなろ
新聞のあるコラムに、子供の発言が載せられているのを見た。それは、子供の純粋な気持ちが書いてある。例えば、ある娘が父のお菓子を取ろうとしたとき、父が
「ダメ、それ大人の味がするよ。」
といったら僕の場合手をすっと戻すが、その娘は、
「えっ人間の味がするの。」
と驚いたそうだ。大人にとって普通なことが子供はなぜそのように柔軟な思考をするのか。
だが、逆に大人がそのような思考をするのも変だ。大人がそのようなことを考えてもすぐに気づくはずだ。
このように子供と大人が—などと言っているが、僕も子供の頃はそのような思考をしていた。幼稚園のバスの運転手がサングラスをかけていた。母が、
「あの運転手さんサングラスかけていたね。」
と言ったところ、ぼくが、
「じゃあヨン(4)グラスもあるの。」
といったそうだ。そのことを聞いて、ひっくり返るほどびっくりした。
人間にとって思考の変り方は、成長に比例するだろう。
講評 kou
今回書いてくれた二つの実例はどちらも、「なるほど、参りました!」と思わず頭を下げたくなるような、おもしろい話でした。常識と知識がまだ備わらない子どもには、大人には逆にまねのできない発想の自由と豊かさがあるのですね。
感想文は、全体の構成がずいぶんしっかりしてきました。このちょうしで来月からもがんばってくださいね。
毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘
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しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。
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