国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   お正月にやったこと   はねペン

 「カーンカーン。」
「あっ、からぶりしちゃった。
とわたしは悔しがってじだんだを踏んだ。
「まだまだじゃのう。」
と母がふざけて笑った。わたしはこの年のお正月に羽根つきを家族といっしょにやった。父がかざりの羽子板を出したら急にやりたくなって、家族に相手になってもらった。
 羽根つきをやりたいと思ったけれど、板が一枚しかなかったので母がかまぼこの板やワインの箱のふたをもってきてくれた。それではあまり当たらないので、祖母がちゃんとした羽子板を買ってくれた。その後からはいい試合ができた。父はわたしが返した羽根を拾うのが上手だ。母はわたしがとりにくい場所に羽根を打つのが得意だ。わたしは動きが速いのでめったに拾いそこなわない。父も母もわたしもなかなかの名手だ。
 羽根つきをやっている時はいつも家の中だったけれど、散歩に行ったついでに外の公園でやろうとして板と羽根を持っていった。しかしその日は風が強くて、まるで羽根が打たれないように逃げているように見えた。がんばって返してもまた風にながされてきて、相手にとう着しないことが多く、長く続かないので楽しくなくなる。たまに自分で打った羽根なのにまた自分の近くに落ちることがあった。それで結局は家の中が一番やりやすいということになった。
 「ねぇねぇ、今年こそはこま神社に初もうで行ってみようよ。近いのにまだ一度も行ったことがないんだから。」
と父がいつものように提案した。母もわたしも父に賛成した。そして一月二日にこま神社に電車と歩きで行った。広告には駅からと歩
二十分と書いてあったけれど実際には三十分ぐらいかかったので、その日はとてもつかれて足がだるくなった。神社に着いておさい銭をあげる時に、足元におさい銭箱に入らなかった千円札や五百円玉がたくさんちらばっていた。わたしは拾いたいしょう動にかられたが、もちろんがまんした。帰る前に祖母にお守りを買ってお土産にした。父が、
「有名だからもうちょっと大きいと思っていたけれど、そうでもなかったね。」
と意外そうに言っていたが、わたしは質素でとてもいいと思った。
 帰りは途中で川原におりて遊んで行った。
カワセミを三回も見られてとてもうれしかった。父と一緒に水切りもした。父は向こう岸まで石が届いたけれど、わたしは二回や三回しかできなかった。これからもたくさん練習して父みたいにできるようになりたい。
 お正月はいつもやらないことがたくさん家族そろって体験できるので楽しいということがわかった。たとえばお正月でないとき家の中で羽根つきをしたら母に間違いなくおこられてしまうけれど、今年やっていた時は何も言われなかった。お正月は家族で遊べるので楽しいと思う。
 「カーンカーンカーン。」
と羽根が飛び回っている。
「あーつかれちゃった。たくさんやったからもういいでしょ。休もうよ。」
と母が言った。わたしは
「お正月だからもっとやんの。」
と笑って承知しなかった。

   講評   onopi

 お正月らしいことがやれたようです。はねつき上手になりたいですね。
 

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