創造と発表の新しい学力
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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固定観念だけではなく さおりん
私は小さい頃お月さまが自分の後をついてくることに対しとても不思議に思っていた。その頃は純粋にお月さまが私のことを好きだからとか、一緒に歩きたい、など可愛いことばかり考え、夜外へ出てお月さまがあるといつも見ていた。少し歩いてはお月さまを見て、また少し歩けばお月さまを見て、その繰り返しだった。また、月の満ち欠けのこともだんだん「アンパンマン」のように食べられているのだと思っていたほどだ。しかし、今ではあんなに不思議だったことやなんでも素直に受け入れていたことそれは絶対にあり得ないことだ。別に月が後をついてきても何も思わないし、欠けていたってそれは見え方による問題で「食べられている」と思うことは絶対にない。断言できる。ウサギがカメを馬鹿にしているように、今の自分は昔の自分を馬鹿にするだろう。しかし、ウサギは後からカメに努力するということを学んだように私は今の自分よりも昔の自分のほうがよかったのかな、とか柔軟な考え方もいいなと学ぶことがある。
結構食わず嫌いの人がいるが、私もそのうちの一人だ。これは、見た目、におい、色合い、そして名前から来る「まずい」という固定観念を作ってしまうからだろう。これまでに私は何度も前から勇気を出して食べればよかったなということが数々ある。そのうち一つの例はつい最近、三学期始まって割とすぐだった。給食の新メニューに「あすかスープ」というのが出たのだ。私の中での固定観念はまず名前だ。名前から飛鳥時代をまず思い浮かべた。きっとそこから来たのだろう、昔のスープなんて絶対にまずいと思った。次ににおいだ。なんというかとにかく私好みでは絶対にないなと思った。極めつけは見た目だ。シチューみたいな見た目だったのだ。私は嫌いなサラダを想像してしまった。とてもよく似ていたのだった。これらのことからこれは絶対においしくない。たくさん減らそうと決めたのだった。しかし口に一口入れてみるとどうだろう。スープと野菜のうまみが絶妙にマッチしていてたまらない。こんなことなら減らさなければよかった。しかしもうおそい。あと二カ月の間にもう一回出ることはないだろう。人気の献立なら来年も出るに違いない。五年生だったら食べられたのに。食わず嫌いで一番悔しいと思ったのがこの瞬間だった。
人間にとって成長するということは固定観念が序所に出来上がっていくということだ。しかし、それと同時に昔はなぜだろうと思っていたことがなんとも思わなくなる。それに築き、昔のように柔軟な考え方もよかったなと思えることであると私は思う。これから先「これはこうだからこうには絶対にならない」という考え方が自分の中にどんどん広がっていくだろう。しかし、必ずしもその考え方だけが正しいのではなく小さいころの気持ちに戻って想像するのもよいだろう。私は固定観念と柔軟な考え方を半々にもっていたい。「初心忘るべからず」これが私のモットーだ。
講評 sumomo
しっかりお清書ができましたね。
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