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　　　盛り上がった正月　　　かふた

　「あけましておめでとうございます！！」
私は祖父の家の玄関をがらがらとあけた。今回は特別にKねえちゃん（父の妹）が未来の旦那様を連れてきた。その人はスティーブといって、アメリカ人だ。Kねえちゃんは東京で仕事をしていて、ふだんは忙しくて来れない。でも、お正月だけは里帰りするのだ。そして、今日は実家に泊まるそうだ。以前スティーブを連れてこようとしたが、来れなかったときがあった。実は、お正月にKねえちゃんは、祖父に結婚の許しをもらうためにスティーブと一緒に来たのだ。Kねえちゃんは外国の化粧品を作る仕事をしている。それでいろいろ会議が開かれるが、そのときはずっと英語らしい。中学生のころから英語が得意だったそうだが、会議で英語をしゃべらないといけないから、猛勉強して、ペラペラになったそうだ。Kねえちゃんは、英語で分からないことは１つもない。スティーブはちょっと分からない日本語がある。そのときは、Kねえちゃんが通訳するのだ。それに、いつも化粧品を持ってきてくれる。実際自分で５００本ぐらいは作ったことがあると言っていた。
　次の日、父はKねえちゃんたちを迎えに行った。私の家の隣のホテルに泊まることになっていたからだ。スティーブが　　　　　　　
「サイキン、ウンドウブソクナノデ、オヨギタイ。」
といっていたので、ホテルまで送ってきたそうだ。夕方また迎えに行き、ホテルの部屋を少しだけ見せてもらった。
「とても住み心地がいいけど、トイレの水が流れにくくて不便。」
と言って、受付でかよねえちゃんは
「トイレの水が流れにくいんですけど・・・。」
と言っていた。　　
ホテルを出て、福岡タワーに上った。私の家や小学校、父の会社を紹介した。くじも引いた。Kねえちゃんが恋おみくじを引いて見てみると、ラッキーなことに辰年の人が１番よいと書いてあった。
スティーブが
「ワタシ、タツドシ。」
といったので、みんなで
「ヤッター！」
と大喜び。その声はまるでブザーのようにあたりに響き渡った。その後私の家に招待した。そして、私と母で作ったキウイマフィンとバナナマフィンを食べた。そのおいしいことといったら・・・。
「おいしいー❤」
といってみんなで盛り上がった。
　私は去年の２月スティーブとKねえちゃんに会うために東京に行った。私たち家族に中華料理をごちそうしてくれた。そこであるハプニングが起こった。スティーブと一緒に私の親友がくれたメモ帳で遊んでいたら、スティーブがその上にうっかりお茶をこぼしてしまったのだ。スティーブが
「ゴメンナサイ。」
と謝ってくれた。私はメモ帳も乾けば書けるし、わざとこぼしたわけでもないからいいやと思って、許してあげた。
お正月は、気持ちをリセットできる節目だと思う。私はKねえちゃんが社会人になっても、英語を努力して覚えたので、継続は力なりだと思った。また、そのおかげでスティーブのような優しい素敵な人と出会ってよかったなと感じた。私も小説家という自分の夢にむかってKねえちゃんのように努力し続けようと思う。　　
２人は翌日の飛行機で東京に帰って行った。
「じゃあね。またいつかあそびに行くね。」
さあ、今度は夢の実現のために私が頑張る番だ！！

　　　講評　　　taimu

　「お正月は……」と大きな視点で、まとめることができました。今月もよくがんばりましたね。