対話と個別指導のあるオンライン少人数クラスの作文教室
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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「いい虫、悪い虫」を読んで ビクトリア
今から三十七年前、アメリカから小さな白いガが日本に侵入してきました。このガは日本の環境にうまくあったのか、たちまちふえはじめました。小さなケムシがこのままふえると日本中の樹の葉をたべつくしてしまうのではないかと思えるほどの勢いでした。そしてつぎの成虫が羽化しますが、この成虫はあれほどたくさんいた幼虫ほどの数がいません。
わたしは、この話を読んで、自然というものはきびしいなと思いました。約二百匹いた幼虫が、一匹になってしまうからです。
このような同じ話を二つ思い出しました。まず、一つ目はめだかです。めだかは、何千個も卵を産みますが、大きくなったのは結局一匹です。それ以外は、ほかの生き物に食べられてしまうそうです。めだかは小さくて戦えないので、にげるしかないとも先生から教えてもらいました。工夫をして、身を守っているといいます。わたしは、自然の力に勝たなければ生き物は生きていけないのだなと感じました。
次はサケの話です。サケは、一匹のメスから五千匹の卵が産まれ、生き返ってこれるのは一匹ぐらいです。卵のときに食べられるか、海でほかの魚に食べられたりして、五千匹いたサケがたった、一匹になってしまいます。自然界はきびしくて、自分ひとりだけで自分の身を守ることがどんなに大変かがわかりました。ほかの魚もそうです。マグロもホッケもみんないっぱい卵を産んでも2,3匹になってしまうのです。まるで電気がパッと消えるように魚も、一度にたくさん数が減ってしまうのです。そんなきびしい世界に生きている動物はすごいなと思います。
わたしは、この話を読んで自然の力はすごいなと思いました。競争に勝たなければならなく、生まれてもすぐにひとり立ちしなければいけない生き物たちに比べて、わたしたち人間は、生まれてから大きくなるまで、親に守られ、育ててもらうことができ、人間って幸せだなあ、とつくづく思います。
「動物の力って、すごいんだね。」
わたしは教科書をめくりながら、つぶやきました。
講評 onopi
第一段落の三文抜き書きよくできていました。その後この話を読んで感じたことが書けています。そう思った理由もあげることができました。魚や虫の世界は我々の世界とくらべるとずっと厳しいのだと思います。もし人間の世界で同じことがおこったら大問題として扱われてしまいます。第二・第三段落でメダカやサケの例を調べてあげてくれました。どちらも生き残るのは何千分の一なのですね。そう考えると命を大切にしなければという思いが強くなります。また自然のスケールの大きさに圧倒されてしまいそうです。最後の段落は思ったことが書けていました。動作・情景の結びもできています。
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