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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   推薦作文  「生」   はっピー

が生という漢字で考えたことは、「最後まで生きることができるか。」ということである。 記事で2009年の自殺者数は、三万人を超えたという記事を読んだ。近年不況が続き失業者が増えたことが原因と見られている。私は、自殺したいと思ったことはがないので、自殺した人の気持ちが今ひとつわからない。ただ、私が思うのは、自殺は、一番やっては、いけない罪だと思う。両親にからもらった命を自ら絶つことは、自分の祖先の命まで無駄にしていると考えるからだ。最後まで生きることこそが、祖先の命を大事に使ったという証拠だと思う。
 前に、トイレで死んでいる蜘蛛を見つけた。私は、蜘蛛があまり好きでは無いのでトイレに流そうと紙の上に蜘蛛を置こうとした。すると蜘蛛は、足を少しだけ動かした。死んではいなかったのである。私は、そのまま放って置くことにした。次にトイレに入ったとき、蜘蛛はまだ生きていた。家族が何回も入っているはずだが、誰も気がつかなかったようだった。それから二日ほどして、トイレに入ったとき蜘蛛は、前に見た所と同じ場所で死んでいた。私は、蜘蛛がとても尊い物のように感じた。最後まで生きるということは、しんどいし、つらいことだろうなと思った。しかし蜘蛛は、最後まで生きたのである。確かに人間のように思い詰めたりつらいと思うことは、蜘蛛はできないと思う。それでも私は、人間よりも蜘蛛が偉い物に見えた。
 私は、15年間生きてきてしんどいことやつらいことがたくさんあった。しかし、どれも自分の力、また他人の力で乗り越えてくることができた。これからもそうやって生きていけると思う。だから、たとえどれだけつらいことが続いたとしても、私は最後まで生きようと思った。

   講評   huzi

 「生きる」で書いてみたね。大きなテーマなので難しかったでしょう。いつもとは違った文体で、ていねいに書こうとしたことが伝わってきます。
 それでは、アドバイスを少々。
  「私」が主語。これでいいです。
  自殺者の数、「生きる」を定義したあとにすぐ出てきていますが、テーマは「生きる」なので、「死ぬ」に転じて論じるためには、冒頭の展開は注意深く行う必要があります。
 「最後まで生きることができるか。」ということである。
  ↓
 つまり、誰もが最後まで「生」をまっとうしたいのだ。そして自分の人生を幸せに歩むために、人は努力する。たとえば友達を作り、将来の夢のために勉強したり、自然を楽しんだり。この過程で「生きている」が実感できるように思う。
  ↓
 ところが……(記事の例)
 「私は……今ひとつわからない」←削ろう。述べたい意見からずれています。
  蜘蛛の話。これはいいですね。「生」とは、そもそも意思を超えたものなんだなあ。
  15年間のしんどいことやつらいこと。ここには、(書ける範囲でいいので)簡単に例を示しておこう。部活でなかなか成果を出せず、自分に自信を失っていた時期があった(たとえば、ですよ)など。
  むすびは、書き出し&蜘蛛の話に比較すると、スケールが小さくなったね。つらさが前に出過ぎかな?
つらいことがあったとしても、「生」の価値を見失いたくない。そのために、〇〇したいと具体的展望を述べるとよさそう。たとえば、
 人間に限らず「生きている」ものへの細やかな視線を忘れず、また、自分の「生」をより充実したものにしてくれる周囲への感謝や思いやりの心を持ち続けたい。

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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