創造と発表の新しい学力
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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自然の驚異 えりそ
私は、自然に対して謙虚な気持ちを忘れずに生きていきたいと思っている。
そのためには第一に、自然の恐ろしさを認識することだ。私は幼いころ、震度五くらいの比較的大きな地震を体験したことがある。地震発生時は家族そろって外出していて、外出先ではそこまでゆれた感じはなかったのだが、家に帰ってきて部屋を見た瞬間のことは今でもはっきり覚えている。
食器戸棚の戸が開いていて、床に割れたコップや皿がいっぱい転がっていた。閉まっていた窓が地震の震動で開いていた。まるで泥棒が入ったのかと思うくらいめちゃくちゃになった部屋が目の前にあった。幼かった私は、どれだけ地震が大きかったのかを悟り、本当に背筋がぞーっとしたのだった。しかし、テレビで見る阪神淡路大震災や、ハリケーンや巨大台風を体験した人のことを考えれば私の体験など小さなものである。阪神淡路大震災では多くの人が亡くなったし、ハリケーンや台風の怪我人や亡くなる人が出てしまうこともある。自然は驚異的で恐ろしいものだ。
さて、第二に、幼いころから自然にふれあう機会をつくっていく方法がある。私は幼いころ宮城に住んでいて、自然といっぱいふれあうことができた。植物が好きで、植物図鑑を片手に色々な草花を眺めていたそうだ。その後宮城から引っ越してしまい、自然とふれあうことがなくなり、残念ながら草花の名前など全部忘れてしまったのだが、もしあのまま宮城にいたら、「えりそ植物記」という本を出版していたかもしれない。ありえないと思うかもしれないが、「ファーブル昆虫記」で有名なファーブルは、幼いころから虫が好きで、時間の経つことなど忘れ草むらにしゃがみこんで虫の観察をしていたらしい。私も幼いころずっとしゃがみこんで植物の観察をしていた。これはひょっとしたらひょっとしたのではないか。という訳で、幼いころから自然に親しんでいると、昆虫や植物に熱中して本を書くチャンスがめぐってくるかもしれないし、自然に対して謙虚な気持ちを持ち続けることができるのではないだろうか。
確かに、人間が自然を管理することも時には必要だ。しかし、自然に合わせることが大事なのだと思う。今問題となっている地球温暖化を重要視しながら、私は自然に対する謙虚な気持ちを忘れないで生きていきたい。
講評 yuta
冷たい空気が身にしみる日もあれば、みょうに暖かい日もある。そんな季節ですね。体調をくずさないように気をつけましょう。
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