国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   感想文   きふつ

世間と個人の関係について、注目すべきことは、個人は自分が世間をつくるのだという意識を全く持っていない点にある。個人の性格にもよるが、世間の中で暮らすほうが、社会の中で暮らすよりも楽なのだ。日本人には公徳心が足りないとかいろいろ言われるが、問題は公徳心ではなく、ここでつくられている仲間意識が多くの人たちによって是認されているという点にある。しかし、私は、世間にとらわれすぎるのはよくないと思う。
 その理由は第一に、世間をつくっている個人のいけんが尊重されにくくなるからだ。世間の中に暮らす人間のほとんどは、自分の世間の中でつまはじきにされたり、うまくいっている仲間同士の関係が悪くなることを恐れて、自分の意見を言わず、周りの意見合わせてしまうからだ。
 もうひとつの理由は、みんなと同じような視野でしか物事を見られなくなってしまうからだ。世間の流行しているファッションやアーティストなどがその最たるもだ。みんながみんな同じ様な視野を持っているため、さまざまなものが流行っては廃れていってしまい、新しい流行ができるとみんないっせいに新しい流行しか見なくなってしまう。
 確かに仲間同士で助け合うのはいいことだ。しかし、ただ周りに合わせて、自分の意見を言わずにいると自分の意思とは違う方向に流されてしまうこともあるだろう。時にはしっかりと自分の意見を持って間違いを正すことも大事な事だ。

   講評   suman

 きふつさん、こんにちは。「世間と個人の関係について」しっかり意見が書けましたね。作文としての基本的な形は、これでいいですよ。
 これからの課題は、実例をもっと書くことです。たとえば、第二段落では「自分の世間の中でつまはじきにされたり、うまくいっている仲間同士の関係が悪くなることを恐れて、自分の意見を言わず、周りの意見に合わせてしまう」という例を挙げましょう。きふつさん自身が意見を言わなかった例、または意見を言ってみたら、意外に受け入れてもらえた・逆に気まずくなってしまったーなどの例です。
 第三段落では、「新しい流行ができるとみんないっせいに新しい流行しか見なくなってしまう」という例を数字(データ)を挙げて書くといいですよ。
 少し書き慣れてきたようなので、次は実例を書く練習をしてみましょう。

            


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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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