創造と発表の新しい学力
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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無知の知 けん道少年
ソクラテスはたったの一行も書かなかったのに、ヨーロッパの思想に最大の影響を及ぼした一人とされている。ソクラテスは、自分は知識(ソフィス)のある人間ではないと考えていた。ソクラテスは自分は人生や世界について知らない、とはっきり自覚していた。「もっともかしこい人とは自分が知らないということを知っている人だ。」と、ソクラテスは言った。
ソクラテスは主に、紀元前470年〜399年頃に活躍した哲学者である。ソクラテスが残した言葉でもっとも有名なのは、「無知の知」である。これは、「自分が知らないことが、この世にはまだまだあるということを、私は知っている。」と、いう意味だ。この考えは、何でも知っていると考えるソフィストたちとは、正反対の考え方だった。この言葉は、「汝自身を知れ」という言葉にもつながる。だが、本人は一行も書かなかったので、弟子プラトンたちが説教を受けついだ。しかし、アテナイ市民には、受け容れられず死刑に処せられた。その後ソクラテスの考えは、ヨーロッパの思想に最大級の影響を及ぼした。
母も、ソフィストのように知ったかぶりをして、恥じをかいたことがあるそうだ。例えば、友達にケーキをもらい。
「このケーキは、デパ地下にしか売ってないよ」
と言われ、そのケーキを買うときにはいちいちデパ地下に行っていた。ところが、ある日近所のスーパーに行くと、いつもデパ地下で買っていたそのケーキが棚に並んでいた。デパ地下でしか買えないものだと思い込んでいた…と、はじをかいた母だった。もう一つは、親戚と電車で遠い所へ行った時の話だ。(ここで乗り継いだら速いな…)と思いつき、乗り換えたが、いつもより余計に時間がかかり、電車賃も余計にかかり、親戚の前で堂々と恥をかいてしまった母だった。
わからないことは、素直にわからないと思うことが大事だと分かった。だから、わからないことを減らすようがんばりたい。
講評 kiri
こんにちは。 まだまだ寒い日が続きますが、二月もがんばってくださいね。
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しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。
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