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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   当たり前は当たり前ではない   闇の女帝

もし自分が宇宙は何であるのだろう?宇宙とは何だろうと思っている自分に気付いたら己は自分自身を謎めいたものとして発見することになる。またパパが空を飛んだときのトーマスとママの反応が違うのは、習慣の問題だ。私たちは大人になるにつれて世界そのものになれてしまう。私たちはこどもの内にこの世界に驚く能力を失ってしまう。私たちはそれによって何か大切なものを失ってしまう。
私たちは、学生になり様々なことを学んでゆくうちに、どうしても固定観念というものが生まれてしまう。とくに高学年になると、「これは不可能」「あれは無理」というのを散々聞かされてきて、固定観念が芽生えてゆく。この固定観念というものは非常にやっかいで、固定観念の度が高くなると同時に思いこみも激しくなり、自分の頭にあるデータが真実だ、という妄想が生まれてしまう。幼いころ柔軟だった頭は、成人するときはもう石のようにかちかちで固い脳になっているのだ。
 固定観念が芽生える理由に探究心が欠けているということが考えられる。探究心をもつと広い分野で興味が湧き、常日頃私たちが当たり前に思うことを別の観点から眺めることができる。例えば、この長文でいえば、パパが空を飛んだ時、当たり前を当たり前と思うママは目の前に起こっている非現実的なことに驚く。ママの頭の中のデータにはすでに、人間=飛ばないという固定観念がうまれているからだ。しかし、トーマスは人間=飛ばないということを学んでいないため、非現実的なことも現実として受け入れることができるのだ。ここを見ると、柔軟な脳でいるためには無知であることだ、ということが言える。しかし、人間は何かしらを学ばなければ非常に知数の低い生物となってしまい、成長が止まってしまう。じゃあ、どうなんだ、となると探究心の出番なのだ。
 探究心はたとえ、人間=飛ばないというデータがすでにインプットされていても「なぜ飛べないのか? 飛べるためには何が足りないのか?」と考え、人間=飛ばないという固定観念に疑問を抱くことで、新しい世界を見出すことができる。どんなに些細なことでも疑問を抱くのは簡単である。例えば、テレビにチャンネルを向けるとどうしてテレビが起動するかでもいいのだ。この疑問はチャンネルをテレビに向ける=テレビが起動するという固定観念に疑問をもったものである。
 我々は当たり前の世界に囲まれ、当たり前に過ごしている。当たり前を当たり前と思っている。思い込んでいる。人間が空を飛ばないのも、テレビにチャンネルを向けるとテレビが起動するのも。そうじゃない。当たり前を疑問に思って納得することで初めて当たり前が生まれる。当たり前を甘くみちゃいけない。私たちが当たり前に思っていることが実はあり得ないことなのだ。そう思った。人間にとって当たり前は、当たり前のことだ、しかし、当たり前をどういう観点でどういう風に見るかで世界は変わるのである。

   講評   inoko






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