対話と個別指導のあるオンライン少人数クラスの作文教室
小1から作文力を上達させれば、これからの入試は有利になる。
志望校別の対応ができる受験作文。作文の専科教育で40年の実績。

昨日1990 今日1318 合計47007
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   公園のあり方について   まいう

 日本庭園は寺院にあるものや、大名屋敷の庭園/庭園跡などがあり、そのほかでは政治家・実業家の邸宅/邸宅跡のほか、公共施設やホテルの敷地に造られたものもある。構成としては池を中心にして、土地の起伏を生かすか、築山を築いて、庭石や草木を配し、四季折々に鑑賞できる景色を造るのが一般的である。一方、公園とは、公衆が憩いまたは遊びを楽しむために公開された場所である。だから、公園は、見るだけのものでなく、共同の広場として使えるようなものにするべきだということである。
 そのためには、何のために公園があるのかという目的を考えることである。最近の公園では「公園内で野球やサッカーをしてはいけません」など禁止の立て看板を目にすることが多くなった。私の子供の頃は「ごみはくずかごに」ぐらいの立て看板しかなかったので、それに比較すると非常に窮屈になったと感じる。遊び盛り・育ち盛りの子供からスポーツなどをして外で楽しく遊ぶ場所を奪ってしまっている。このことは身体的・精神的成長の機会をも摘んでしまっていることになる。実際に自分が公園でスポーツをしていなくても、誰かが公園でスポーツしている光景を見ているだけでも楽しいはずである。利用者に規制をしすぎで、遊びの場、憩いの場である楽しいはずの公園が本来の目的を果たせなくなっていると言える。
 また、もう一つには、実際に多くの人が公園を活用するという機会を作ることだ。歴史的に見ても、文化が発達するにつれて、それまで制限されていたものがより多くの人に利用されるようになったという例は多い。古くは社寺・霊場・祭場・船・炭鉱・トンネル・酒蔵・相撲の土俵などへの女性の立入りは禁じられていた。相撲の土俵はいまだに女人禁制であり、先日も相撲の土俵に女性を上げるかどうかの論議があった。しかし、他の多くは今はそういった規制が少なくなり、多くの人の出入りが自由になってきている。公園も散歩や森林浴の他、盆踊りやバザーなどのイベントとしての使い道もある。公園をどんどん活用し人が集まる機会が増えれば、楽しいものになりみんなの公園になるはずである。
 確かに、静かに見るだけの庭園というもののよさもある。特に京都などでいろいろと神社・仏閣めぐりをすると、非日常的であり懐かしさなども覚え非常に癒されるので私は大好きである。しかし、これからの庭園や公園は、生活の中で生きたものになることが要求されている。下手な鉄砲数撃ちゃ当たるではないが、公園をみんなに自由に使わせたほうが思いもよらないことが生まれるかもしれない。公園とは、単なる飾りもの、鑑賞するものという存在ではなく、みんなの生活の場、社交の場の一つである。だから、公園は見るだけのものでなく、共同の広場として使えるようなものにするべきだということだ。それこそ人間社会における庭本来の正しい意味をとりもどすことなのである。

   講評   suman

まいうさん、こんにちは。冒頭部分を書き直して、「要約」はなしのしっかりした意見文になりましたね。2月もこの調子で頑張って下さいね。

          


毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
 自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

作文教室受講案内   無料体験学習   作文講師資格 
Online作文教室 言葉の森  「特定商取引に関する法律」に基づく表示」  「プライバシーポリシー」 
お電話によるお問合せは、0120-22-3987(平日9:00-19:30)