対話と個別指導のあるオンライン少人数クラスの作文教室
小1から作文力を上達させれば、これからの入試は有利になる。
志望校別の対応ができる受験作文。作文の専科教育で40年の実績。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   宝物のみ力を知った   きてよ

 「きてよさん、おめでとうございます。」
と公文の社員の女の人が言って、私に小さな箱をわたした。私はそれを持って舞台の裏へ回った。その日は公文の「進度上級者のつどい」という表彰式があった。公文で自分の学年より三学年以上の教材をしている者にクリスタルのたてがあたえられるのだった。そのクリスタルのたてが私の宝物だ。
 私がそのクリスタルのたてを宝物だと思ったきっかけは、通っていた公文の先生の一言にあった。私はそのたてをもらって席にもどったときは、特にすごいものだと思っていなかった。
「他の人ももらってるんだし・・・」
とすぐにカバンにしまっていた。終わった後の人でごったがえした会場に先生が来てくれた。
「おめでとう。そのたては自分の努力の証やで。がんばったな。」
と言ってくれて、
「あ、そうか。これは自分が努力したからもらえたものなんだ。」と、気付くことができた。私はそのたてを宝物だと思えたのだった。私がそのたてを宝物だと思う理由は、たての影響力にあると思う。例えば私が英語の教材の宿題で手こずっているときなどだ。
「もう分からへん。」
「文法ってなんやねん。」
などと先に進めないでいるときに私は、そのたてを見ると、
「あれを手に入れるまでがんばったんだからな・・・。」
と考えさせられるからだ。
 昔、が私が宝物にしていたものは、小さな羊の人形だ。私がそれを宝物にしたきっかけは、約四年前の飛行機であった。私は父の仕事の都合で韓国へ行っていた。六歳だった私は友達と別れるのが悲しくて、飛行機の中では一人ぼっちな気がしていた。キャビンアテンダントの人が大きなバスケットを手に、
「気に入ったものを一つどうぞ。」
と言って、中に入っていた小さな人形をすすめてくれた。私は白い小さな羊を選んで「くもくも」と名付けた。それから私の友達代わりになってくれたくもくもは手放せないものになり、今では宝物だと思っている。私がくもくもを宝物だと思う理由は、一度それを失くしてしまったときにあった。私はいつもくもくもを手放さないでいたので、居て当たり前な存在になって、くもくもは、一日中カバンやポケットの中で留守番させられているときがあった。ある日和足が一週間ほどくもくもをカバンに入れっ放しにしていたとき、私はくもくもをどこに入れたのかを忘れてしまったのだった。くもくもを必死に探してやっと見つけたとき私は、
「宝物だから必死に探したのかな。」
と心の中でつぶやいた。
 人間にとって宝物とは、支えの一つだ。
「宝の持ちぐされ」ということわざがあるように、せっかくの宝物も、放っておくと輝きがうせてしまう。私はこれから宝物は心の大切な支えとして放りっぱなしにしたくはないと決意する。
「あ、あった!」
私は失くしてしまったくもくもを見つけて、
「やっぱ宝物だからな。」
と心の中でつぶやいた。

   講評   komiko

 きてよちゃん、こんにちは! 清書の入力では、お話していた直すといいところを意識してくれました。自分らしさがよく表れた作文が清書できましたね!

 この調子で「いろいろな思った(〜だろう。〜と言いたい。〜かもしれない。」が活き活きと表現できる作文をこれからも書いていきましょうね。
 
 入試が終わって、課題がたくさんあるため二月から一ヶ月ほどお休みされると事務局から連絡を受けました。中学入試を受験されていたのですね。また電話するのを楽しみに待っています!

毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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