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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   叱責と責任   いさせ

「反省と訓練、謙虚さと、自惚れ、そのどれが欠けてもいけないと思うのはこの期に及んでの認識で経験の浅いうちはどうしても自惚れが先行する。そういう者に対して、あえて苦言
呈し、叱って下さった方々を省みてありがたく思う気持ちは強くなるばかりである。」
 学校の同級生で、両親がくどくどうるさい、黙っていてほしい、などという文句を言っている人をたまに見る。自分はその人の家庭内事情を知っているわけでも、その人の親が具体
的に何を言って、どう叱ったのか知っているわけでもない。しかし、怒りの矛先の内容は、本人から聞く限りそこまで文句を言うような内容ではなかったように思えた。なぜなら、勉
強しろ、部屋を片せ、家事を手伝え、など誰でも怒られたことのあるような内容だったからだ。
 叱られた本人が全く反省していないのはさておき、叱った親は、子に勉強してほしい、部屋は清潔にしたほしい、少しは家事も手伝ってほしい、と思って注意したはずだ。多分ここに叱られたり怒られたりすることがいやだと思う本質があるように思う。つまり他人に自分の欠点を矯正される事が嫌なのだ。それは自分でやるからほっといてくれ、と言っていることの裏返しでもある。だが欠点というのは、自分では気づくけない部分にあるから欠点というのだ。そしてその盲点を注意、叱責してくれるのは、自分以外の他人だけだ。欠点が補うべき点という意味の以上、自分に対する正当な叱責は、受けるべきであって、面倒くさがるのは、お門違いだ。
 ところがその本来有益であるはずの叱責をせず子供を異常に甘やかす親が問題になっている。自分は子供を持ったことが無いので分からないが、恐らく子供は、特に自分の子は、かわいいものだろう。しかし自分の子供がわがままな甘ちゃんになってほしい親などいないはずだ。そのはずなのに甘やかしてしまう親の心理とその理由は何なのだろうか。
 その理由として第一に、親に限らず相手を甘やかしたり見て見ぬふりをするのは、つきつめれば、背後に自己防衛の心理があるのではないだろうか。相手を傷付けずに、欠点を叱る
のは、なかなか工夫がいるだろう。勇気も必要だ。相手が気を悪くしないか、自分のことを嫌いにならないか、自分の立場や体面を気にして、なかなか叱れないのは、あると思う。
 第二に相手が自身の欠点に勝手に気づくと思い込んでいるということだ。先にも書いたが、自分の欠点は自分では気づけない。他人に言われて初めて気づくものなのだ。そして社会的な責任として、親は子供を叱る義務がある。それは当然子のためであり、親のためでもある。
 子ゆえに迷う親心、なんてことわざがあるくらいなのだから、相手の心や自分の立場を気にする人の性は今昔を問わないのだろう。しかし、叱られるというのは、見切りをつけられていない、という証明でもある。叱るということは、相手の存在を、肯定しているという意味なのかもしれない。

   講評   nara

 こちらを清書にしたのだね。確かに、1週目よりもこちらの方が読みやすい長文だったし、きれいにまとまっていたものね。この作文で森リンの点数が高得点だったのを見ると、1週目だとどう評価されるか見てみたい気がするなぁ。(1週目の方が、よりいさせ君らしさが出ていたしね。)
 2月は1月よりも学校行事が落ち着いているようだから、予定どおり進められそうだね。

毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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