低学年から学力の基礎を作る
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
小学1・2年生
小学3・4年生
小学5・6年生
中学1・2・3年生
高校1・2・3年生
整いすぎrた環境」はいい?! フラワ
人間は生物で、庶民的な泥臭さの中に落ち着いた空間を待つ。私は、工業技術、洗練されたデザインというものは、人間にやすらぎを感じされるものではないと思う。
第一の理由は、整いすぎた環境よりも、慣れ親しんだものの方が、落ち着くからだ。学校と自分の住んでいる家を比べてみると、その違いがわかる。学校は、生徒が集中して勉強ができるよう、無駄なものはなく、くつろぐ物もなく、とても冷たい感じがする。以前、私が教室に忘れ物をした時、放課後、誰もいない教室に入ってみると、ガラーンとしており、人の気配がなく、ただ箱の中にいるような感じがしたことがある。それに対して家は、自分の慣れ親しんでいる物に囲まれ、必要なものがまわりにあるので、とても安心する。同様に、マンション居住者と木造住宅の居住者の平均寿命を比較してみると、マンション居住者の方が木造住宅の居住者よりも9歳短命であることが分かった。つまり、マンションは無機質な所で木造のような温かみが感じられない。地面に接していないことで、空間を切り取ったようなスペースに住んでいるため、温かみに劣ってしまうからだ。人間は生き物だから、地面に接し毎日生活することは、生命を維持するためにはとても大切なことなのだ。
第二の理由は、整いすぎる環境が、逆にストレスになるからだ。年末の大掃除の後は家の中が整理整とんされ、きれいになりとても良いとは思うが、しまった所がわからなくなってしまい困ってしまうことが多い。先日も、三学期始業式の前日、授業の準備をしていると、ノートがないことに気づいた。新しいノートを置いた所を忘れてしまい、しかも家中が整然としており、探すに大変苦労した。雑然さがある方が、なんとなく場所を記憶しており、いい場合もあるのだ。
確かに見た目が美しいことは、良いことだ。しかし、大事なのは健康らしい外見ではなく健康そのものである、という名言があるようにそこに暮らしている人間のほうが重要視されるべきだ。私は、人工的な美しさよりも、自然の中にある良いところをたくさん見つけるほうが好きだ。それは、人間でも建物でも同じだと思う。私のこの考え方に共感をしてくれる人は多いと私は考える。
講評 onopi
実例の中にデータを入れることができました。また最後の段落のまとめからも自分で工夫することができました。
毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘
自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。
|
お電話によるお問合せは、0120-22-3987(平日9:00-19:30)
| |