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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   そっ啄   S・S

そっ啄の機という言葉がある。得がたい好機の意味で使われる。比喩であって、もとは親鶏が、孵化しようとしている卵を外からつついてやる、それと卵の中から殻を破ろうとするのとが、ぴったり呼吸の合うことをいったもののようだ。たとえ稀有だとしても、起こることは起こっているのだ。ほか人たちとどれほど親しく交わっていても得られなかったものが、何気ない出会いで与えられる。それにめぐり会えたとき、奇跡が起こるというわけだ。
ぼくは何回か、そっ啄の機ではなかった経験がある。それは、ある日の事だった。その日は給食にぼくの好きな「カレーライス」がでてきた。ぼくは、それを二回もおかわりして、とても満足していた。そして、じゅくへ行き、勉強をして帰ってきたら、母はもう帰ってきていた。そして母に、
「今日の晩御飯は何なの?」
と聞いたら、母から、おどろく言葉が返ってきた。それは、
「今日の晩御飯は『カレーライス』よ。」
ぼくは、とてもおどろいた。そして母に、
「今日、学校で、『カレーライス』なら食べたよ。」
母もおどろいていた。でも、学校のカレーライスとは違う「辛口」のカレールーだった。ばくは、同じメニューがぐうぜん重なってしまうこともあるということが分かった。
 今度は、その反対にそっ啄の機があったことだ。その日、ぼくは、テストが終わり、じゅくから家に帰るところだった。ふと、ある考えが頭をよぎった。(そういえば最近、ぜんぜんすしを食べていなかったから、今日お願いしてみようかな?)そして家に帰って父と母にお願いしてみると、
「ちょうど今日、行くんだよ。」
といった。ぼくは、まるで復習した問題が、ぐうぜんテストの問題にでてきたときのように、うれしかった。そしてぼくは、すしやですしを口いっぱいにほおばった。とてもおいしかった。
ぼくは、そっ啄の機なんてないと思っていたが、よくよく考えると、たくさんあるということが分かった。

   講評   hutu

今月もがんばりました。


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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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