低学年から学力の基礎を作る
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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とってもにぎやか帰り道 夏みかん
「さようなら。」
とにぎやかにあいさつをして、帰ってきます。違うクラスや、上級生などが、次々に下校して行きます。いつも、クラスの人としゃべりながら、人ごみの中を歩いていくと、他の友だちに会います。
「あ、○○さん。」
と声をかけて、またいっしょに帰ります。
私は、7〜8人でしゅうだんを作り、帰ります。冬なのに、サザンカが元気よくさいていました。そして、びっくりしました。サザンカが、キラキラかがやいて見えたので、見とれていました。
「おい、T。何してんだよ。」
と言われて気づきました。
「あ、ごめん。」
と私は軽くあやまって、しゃべりました。そして、少しダサイ男の子のランドセルを開けました。でも、
「・・・・・・。」
何もしゃべりません。そして、
「W、ランドセル、開いてるでー。」
と言うと、
「うそーーーっ。」
と長くさけびました。
ランドセルをパカッと開けてみせると、
「だれ?」
とWさん(転入生)は、おこりました。その顔がおもしろいのです。まるでタコのような口でした。とうとう笑われました。そして、
「Wとしゃべった人は、おまえらやろ。」
と言うと、
「そうや。おまえが家わからんから、助けたのに。」
「そうやし。」
「それから、話かわるけど、犬のフンふんだやろ。」
「うん。」
けれど、運がいいことに、その日は雨でした。
「さいあくやなぁ。」
私は言いました。でも、思いだすと、その日、みんなからよけられていて、思わずふき出しそうになりました。
「何がおかしい?」
私の笑顔を見て、Rちゃんが言いました。
「よけられとったやん。」
と言うと、
「そうや。」
と笑い返しました。そして、しばらくすると、Wさんをキックする人がいたので、私もさんかしました。Wさんは、
「何すんねん。」
と言いました。私も言い返しました。
「うるさい、おんしらず。」
すると、けり合いは、どんどんはげしくなりました。少し歩くと、もう分かれ道でした。私たちは、道の右へ、Rちゃんと、Hくんは、道の左へ行くと、Wさんは、道の真っすぐへ進みました。
「バイバーイ、R。」
「バイバーイ。」
そう言って、分かれて行きました。Rちゃんと、Hくんは、楽しそうです。Wさんは、つまらなそうでした。それから今度は4人で、だましゲームをしました。私は、
「あっ。」
とさけびました。他の3人が、私の方を見ました。すると、
「花や。」
とふつうに言いました。3人は、
「びっくりした。」
とおどろきました。すると、Tくんが、指さして、
「タ、タクシーや。」
と言いました。私たちの目は、指さすタクシーへむいていました。私は、
「バイバイ。」
と二人に手をふりました。もう、のこりは二人です。しかたがなく、おもしろくないので、Wさんの話をしていました。
前に車が来て、そこをどくと、Tくんは、いつの間にかわたっていました。いつのまにわたれたんやろ。そこがふしぎ…。私は思っていると、家が見えてきました。
「じゃーねー。」
「バイバイ。」
帰り道は、いつも帰るだけではない、楽しい時間でもあるんだと思いました。
講評 itoyu
にぎやかなおしゃべりが聞こえてきそうですね。楽しく読ませてもらいました。
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