国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく。

昨日1990 今日1271 合計46960
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   「富」と「幸」の違い   ファラオ

 今現在、世の中は急激に発展し、ほとんど不自由なく毎日を過ごしている。暑ければエアコンのボタンを押すだけで涼しくなり、寒ければストーブのボタンを押せば暖かくなる。また、どこかに行きたいと思ったら昔のように一カ月もかからないで、しかも機械が目的地まで私達を運んでいってくれる。しかしそんな豊かな生活が地球にかなりの影響を及ぼし始めている。木が切り倒され、サンゴ達は死んでいき、動物達も次々と姿を消していく。こんな中で私達は「豊か」な生活を送っていいのだろうか?
 確かに人間が生きていくためには少々のお金や食料が必要だ。私がいつも笑顔を絶やさずにいきていられるのは豊かだからだ。毎日学校に行けるのも、こうやって習い事ができるのも父や母が毎日仕事が出来て、お給料をもらえているからなのだ。
 また、アメリカでは高校などに進学するとき高いお金を払えば払う程、良い高校に行けるのだ。だから、豊かでなければ悪い高校もしくは高校に行けないかもしれない。やはり社会は豊かである事を前提に動いている。この考えは尊重すべき事であろう。
 しかし、物が豊かでも心が豊かでなければ楽しい生活を送ることはできないだろう。昔話に「したきりすずめ」がある。おじいさんはとても心の優しい人で、おばあさんはとてもケチな人でした。おじいさんはすずめたちに大きい箱と小さい箱、どちらがいいですか?と聞かれた時に、自分の体に合った小さな箱を選んだ。その中身はなんと…金銀がザックザック! それを聞いたおばあさんはもっと金銀が入っているだろう、とよくばり、大きな箱を選んだ。しかしその中身は魑魅魍魎とした世界だったのだ!!この昔話から考えると、人間は必ずしも者が豊かだから幸せの神が振り向いてくれるとは限らない。物が貧しくても心が豊かであれば、その人なりの幸福というのは絶対にあるはずだ。
 最初の方にも書いたが、今の世の中は物が豊かになりすぎて、心が貧しくなってきているような気がする。私の母が子どもだったころは扇風機ぐらいしかなかったが、自然に囲まれて空気もおいしくて、気温も今ほど高くなかった。
 そして、その影響で建物も変わった。昔はみんなが同じ部屋で顔を合わせる機会が多かった。しかし今の部屋は一つ一つに分かれていて、家族が集まる場所があってもすぐに自分のへやに引きこもってしまう。また、物が豊かになり携帯がかなり出回るようになった。こうなってはもう大変である。暇があれば誰かとメール・電話。謝ったり、お礼を言う時もほとんどそれで済ましてしまう。心と心の交流は薄れていく一方だ。私はそんな心が貧しい生活はしたくない。 
 確かに物が豊かな事も、心が豊かな事も大切だ。しかし一番大切なことは「自分が考える通りに生きなければならない。そうでないとついには自分が生きたとおりに考えるようになってしまう。」という名言があるように、「豊か」という言葉を頭に入れて生きていく事だ。

   講評   suzuyo

 ふぁらおさん、こんにちは。部活も他の勉強も忙しい中、作文も暗唱もよく頑張っていますね^^


毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
 自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

作文教室受講案内   無料体験学習   作文講師資格 
Online作文教室 言葉の森  「特定商取引に関する法律」に基づく表示」  「プライバシーポリシー」 
お電話によるお問合せは、0120-22-3987(平日9:00-19:30)