創造と発表の新しい学力
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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「個人」を大切に。 まくん
社会とは個人から成り立つものである。しかし、このような意識は明治以降に輸入されたものであり、まだ全体にまでは浸透していない。日本人の多数は、個人という意識よりも、政界の中にいるという意識を持っている。それは、個人から成り立つ社会に暮らすよりも世間の中で暮らす方が楽だからである。それでも私は世間にとらわれすぎるのはよくないと思う。
その理由として第一に、個人を大切にするということはつまり、個性を大切にすることだからである。私の学級では、見た目がボンレスハムのような防寒着が一人の人を通じ、またたく間にはやったことがある。最初のころは外見が皆同じで、ある意味おもしろい現象だなと思った。しかし、だんだんと皆同じだと個性が目立たず、それぞれの特徴が無くなってしまった。
そして第二に、個人個人の意見が無くなってしまい、周りに流されてしまうからである。例として、二〇〇三年に『明治生命』が行った生まれ年別名前調査によると、全員の名前が違ってもおかしくないはずなのに男女ともども三位以上の人数は四〇人を超す値となっている。このデータから多くの人は自分の意見を持たず、周りに流されていることが分かる。
確かに、世間と一緒にいればいざという時は災害の面でも安心できる。しかし、「他人から尊重されるためには、まず自分を尊重できなければならない」という名言から世間にとらわれすぎるのはよくないと思う。
講評 mae
いい清書が書けました。
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しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。
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