国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   ある書物がよい書物であるか   おとめ

ある書物がよい書物であるか、そうでないかを判断するために、普通私たちがやっていることは誰でも類似している。自分が比較的得意な項目、自分が体験などを総合してよく考えたこと、あるいは切実に思い患っていること、などについて、その書物がどう書いているかを、拾って読んでみればよい。ある書物がよい書物かどうかは、そこに書き手の作った世界が感じられるかどうかで判断される。それは、書き手が何度も反復した場所である。自分の本当の心はだれもわからない、とは多くの人が思うことです。しかし、周囲に目を向けてみると、ほかの人たちもまたその周囲に向かってそう思っている。相手もまた自分たちと同じなのだと思うべきだ。
 そのためには、相手の立場に対する想像力を持つことだ。私も学校が大変だなぁと思うことがよくあるが先生たちは私たちが休みの日も入試や三年生の受験などでもっと大変なんだなぁと思った。
 また、もうひとつの方法としては、自分たちだけの狭い世界に安住しないことだ。日本の文学界で私小説というジャンルが盛んなのは、近代以降の文学者の多くが、文学しかできないという人たちによって占められていたからだと言われている。実生活でもたくましく生きる力のある人が文学を志さないと、文学自体も豊かにならないだろう。勝海舟が、幕府という狭い視野にとらわれなかったのは、子供のころから幅広い階層の人たちと交流をしてきたためであった。
 確かに、ある分野を深く究めるということは大切だ。しかし、それが自己満足に陥る理由になってはならない。自分にとってはいつでも自分なのではなく、時には他人の目に映った他人なのである。わが身をつねらなければ、やはり人の痛みはわかりにくい。

   講評   kamo


 いい形でしっかりした意見文を書いたね。もし余裕があれば、実例を詳しく、字数を増やしてほしいところだけれど、それはまた徐々に進めていきましょう。
<構成>
 要約に続いて当為の主題、その複数の方法という組み立てがしっかりできているね。
<題材>
 今は、受験生自身や家族も大変だけれど、先生もまた大変な時期だろうね。タイムリーな話題が書けたね。おとめさんも、高校受験のときのことを思い出す?
 もう一つの方法では、勝海舟の実例が使えました。これはよかった。さすがだね。
<表現>
 自作名言「○○は、AではなくBである。」という形もできたね。「わが身をつねらなければ……」も、ことわざの加工になっている。どちらも上手です。このパターンは、どんどん作って蓄えておくといいです。将来使えるよ。^.^
<主題>
 反対理解も書けたね。あとは表現項目だけで、充分にまとめになっているけれど、もう一度第一段落に書いた主題をくり返すような形でまとめておくといいです。

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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