国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   未来の機械   パダワン

 機械は人間の生活を豊かにする役割を果たすと思われてきた。また、その発展は人類の幸福に直結するとも信じられてきた。だが最近になって、工学的発想と工学技術という経済成長において一番の武器の行き過ぎな所がいろいろな面で見直されている。生物学と建築というと、いかにも縁遠いものの様に思える。しかし、本当にそうだろうか。これまでの建築は芸術性と工学的な意味が重要だったが、現在では、その底流に生物学的な物の見方、考え方がなければだめだということになっている。
 ぼくは、「完全に整っている環境より、適度に散らかった環境の方が落ち着く」という意見に、賛成だ。そう思う理由は、二つある。
 第一の理由としては、整いすぎた環境は、逆に落ち着けないということが、挙げられる。昔の未来予想では、人間は、みんな完璧で、幾何学的に建ち並んだビルに住み、常に垂直にまじわり、カーブすることのない道を、歩いて、規則的に張りめぐらされた透明なチューブの中を走る鉄道に乗っているというのが一般的だった。しかし、その未来の世界では、すべての人間が、完璧だから、その生活に耐えられるのである。おそらく、今の人間がそういう世界に放り込まれたら、最初の一,二ヶ月の間は、もの珍しさなど、興奮などで、忘れていられるだろうが、三、四ヵ月も過ぎたころには、だんだんとストレスがたまってくるだろう。完璧でありロボットの様な人間と話すことに疲れ単調な風景のなかにいることを苦痛に感じるだろう
 第二の理由としては、少しばかりだらっとしているほうが、落ち着くということが、挙げられる。犬などのペットのために、わざわざ敷物をきちんときれいにして渡しても、絶対にそのままの姿をとどめていることはなく、よだれや何かでぐちゃぐちゃにしてしまうという話は、よく聞く。ぼくにはペットがいないのでよくわからないが、動物もあまりきっちりしているのはいやになってしまう様である。
 確かに、見た目がきれいなのはよいことだし、あまりきたないのはよくないことだ。日本人のゴミの年間排出量は五万二千トンだというデータからも、日本人がどれだけたくさんのゴミを捨てていて、どれだけ地球に迷惑をかけているのかも分かる。しかし、「大事なのは健康らしい外見ではなく、健康そのものである。」という名言もある様に、外見だけで人の寄り付かない環境より、泥臭くても、(もちろんゴミ処理はきちんとしてある。)人を惹きつける心地よさの方が大切である。 どんなに科学が進んでも、人間は生きものである。(人類がサイボーグになることを望むようにならない限り)だから、有機的に、なおかつ生物学的に生きていかなければならないのである。

   講評   kira

 パダワンくん、こんにちは。2月も頑張ろう。


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