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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   叱り方   ピカチュウ

 生徒を怒るのはいたって簡単だが、日常の言葉遣いについて、はっきりした自覚と誇りをもって生徒をしかる以上は、教師にも覚悟がいる。たしかに一人一人の人間を甘やかすことは簡単だ。誰にでもできることである。しかし、相手のためにも叱るべきところはしっかり叱るべきだ。
そのためには、自分自身に対しても厳しく生きている必要がある。いくら相手に対して叱ることができてもその叱っている人が相手に自分を叱るべき人だと認めていなければメッセージは伝わりにくい。自分に厳しく生きていている人は相手にそれが伝わり「叱り」の効果が上がるだろう。今の自分の部活の顧問は練習中つらくてつい怠けてしまっている部員を見つけると
「そんなんじゃこの練習やる意味がないんだよ。最後まで体力がもたなくても全力でやりきれ。」
とよく言う。練習がつらくてバテてる時に言われると、
「鬼だ!無理だ。」
とか言う部員もいるが実際叱られる前より自分に厳しく練習内容もこなせるようになっている。顧問の先生も昔自分に同じようなことを言い聞かせながら練習に励んでいたのだろう。そう思うと厳しそうな注意も自分達をもう一押ししてくれようとする声援のようにも聞こえてくる。
二つ目の方法としてはもっと子供をしっかりと叱る社会を作っていくことだ。最近ご近所関係が減った日本では、親以外に子供を叱る人はいない。叱ったとしても子供の親から苦情がくるのではないか、とどこかで怯えてしまい思うようには叱れない。しかし思っているより、親以外の大人から叱られることは自分のためになるのだ。小学生の頃に読んだ少年Hという本では親より近所の大人の方が主人公を叱り、主人公も本の中で色々なことを学んでいる。主人公が友達の漁師の父親に泳ぎを教わるシーンではその漁師の父親が主人公を沖まで船で連れて行って海へつき落とし当時泳げなかった主人公が自力で上がってくるまで引き上げなかった。漁師の父親は主人公に、
「命がけで覚えた泳ぎは一生忘れん。空で覚えていく方が早い。」
と言った。自分の子供に対して多少は過保護になってしまう親にはできない教育方法だ。こうした関係を社会全体で積極的に作っていくべきだ。
確かに、下手な叱り方だとかえって相手に悪影響を与えてしまうかもしれない。しかし、若者を将来立派な大人にするためには大人が若い世代を叱っていく必要がある。良薬は口に苦しというが叱るときは口に苦い程度の薬であってはならない。口から吐き出したくなるほどの薬を飲めてこそ人は成長するのだ。

   講評   kiri



 こんにちは。 まだまだ寒い日が続きますが、二月もがんばってくださいね。

                  


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