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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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「叱る」ことの大切さ あほーどり
中学、高校くらいの教育では、「怒る」のではなく、「叱る」ことのできる教師が必要である。そのためには、教師は自覚と誇りを持って教育に臨む必要がある。
他人を叱る、ということは決して悪いことではなく、むしろ積極的に行うべきである。
そのための方法として第一に、叱ることは社会全体を良くすると考えることだ。
私は小学生だったある日、バスに乗った。たまたま席が空いていたので座ったが、窓の外を見ていたので、次の停留所で乗ってきたおばあさんが席の前に立ったことに気づかなかった。すると、ある中年の女性が私に、おばあさんに席を譲るようにと注意してきたので、私は席を譲った。
意識的だろうと無意識的だろうと、悪いことは悪いといわなければ、社会全体のモラルが下がっていってしまう。誰かを叱るということは、個人に対する問題にとどまらず、最終的には社会に対して影響を与えるのである。
第二の方法としては、「怒る」のではなく、「叱る」のだということを意識することである。
子供の教育に際し、よく疑問として出るのが「怒る」と「叱る」の違いの問題だ。これに対する大方の意見としては、「怒る」はただ感情をぶちまけるだけ、「叱る」は理路整然と相手の間違いを正すことである、というものである。実際の子育てで、子供に対して「駄目なものは駄目」というような叱り方をすることがあるかもしれないが、それはただ怒っているだけであり、叱っているのではない。
芸能人である和田アキ子さんは、「怒るのではなく叱るのだ。叱るということは愛情がないとできない。」と語っている。子供の将来を思うならば、親はしっかりとした叱り方をしなければならない。
確かに、ほめることも教育の中で重要である。しかし、正しく叱ることは無闇に褒めるよりも子供を育てるということを理解して教育をしてゆかねばならないだろう。
近年、モンスターペアレンツなどの問題によって生徒を叱れない環境ができ始めている。だが、本来ならば親は自分の子供を叱ってくれる教師に対して感謝しなければならないのではないか。生徒は、教師に叱られることによって、親の目が届かない部分での成長を遂げることができるのである。
社会に出れば、褒められることばかりではなくなるだろう。私も、もし子供を持つようになったら、かつて私を叱ってくれた女性のように悪いことは悪いと理解させ、しっかりと叱ることができるようにしたい。
講評 mako
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