国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   日本の節分とスイスの節分   エンペルト

 「鬼は外、福は内、鬼は外、福は内。ふうこれくらい投げたら鬼も出て行くかな。はあそれにしても早く太巻きを食べたい。あと豆も食べたい。」僕は毎年節分で豆を投げている。しかし去年は大豆が見つからなかったのでここのスーパーで売っている豆で節分をやったのでとてもむなしい節分であった。でも今年は日本料理店で運がよく大豆が売っていたのでとてもよかったと思う。節分とは一年に一回だけの出来事で鬼を追い出すのを言う。
 日本ではスーパーに行けばすぐ大豆を買える。しかも、値段が安く約200円で三つや四つほど買える。しかし、スイスでは大豆がめったに売っていなく値段は一袋に7Fr、約750円で売っている。日本で四つ買ったら800円で、スイスでは一つだけで750円なのでとても不公平だと思う。まるで、スイスは貧乏くさい国みたいである。スイスで売っている豆はとても違っている。僕と母と妹でデパートに行ったとき妹が
「あっ豆が売っている。大豆のかわりにこれでやろうよ。」
との発言でこの豆を買った。しかし、この豆の味はとてもまずく、苦くてとても節分気分になれなかった。僕は日本にいる人はぜいたくをしているみたいに感じた。
 今となったら日本でやった節分はとてもよかったように感じる。母に日本の節分ではどんなことをやったか聞いてみた。すると日本では新鮮なマグロやイクラを使い、新潟産の米を使い、いまとなったらごちそうみたいである。だが、母がつくったのも、もちろん美味しいがこちらのはカリフォルニア産でマグロも普通でイクラもなく、ちょっと悲しい気がする。僕はまた日本に一時帰国し太巻きを食べたいと望んだ。
 僕は、スイスと日本では節分のやり方が違うのだとわかった。人間にとって節分とはとてもにぎわうものだとわかった。来年は日本でやりたいと思う。「待てば海路の日よりあり」とことわざであるようにいつかは出来るのだと信じている。僕は何時も日本にもどるを首を長くして待っている。(書き出しの結び)

   講評   ogi


 エンペルト君、こんにちは。

 日本にいたころは小さな行事の一つだった節分。外国で暮らすと、節分さえもなつかしく、ありがたく感じますね。そんな思いがとてもよく表れている作文でした。
 外国にいると、節分の豆を買うのにも一苦労です。スーパーで売っている豆はそのままでは食べられないので、豆まきの行事を正確におこなうことはできませんね。ちょっと悲しい惨めな気持ちを、「まるでスイスは貧乏くさい国」「日本にいる人はぜいたくをしているみたい」と、うまいたとえで表現しました。
 四段落目のことわざの引用もじょうずですね。スイスではつらいことばかりではなく、楽しいこともあるでしょうけれど、やはり日本が一番。日本人なら当然のことでしょう。いつか日本に帰った時も、今の気持ちを忘れずに、日本の伝統行事を大切に思う気持ちを持ち続けていけるといいですね。

   

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