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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   知ったかぶりでの失敗   ピロシ

 ソクラテスは自分の仕事は人間が正しい理解を生み出す手伝いをすることだ、と思っていた。なぜなら本当の知は自分のなかからくるものだからだ。他人が接ぎ木することができない。自分の中から生まれた知だけが本当の知だ。ソクラテスは言葉の意味で自分はフィロソフォスだと名乗ったんだ。フィロソフォスとは
「知恵を愛する人。」
ということだ。知恵を手に入れようと努力する人の事だ。ソクラテスは自分は人生や世界について知らない、とばかり自覚していた。自分はどれほどのものを知らないかという所でソクラテスはなやんでいたのだ。ソクラテスは自分は知らないということをしっていただけだ。そしてそのことを思いつめていた。それでソクラテスは哲学者になったのだ。あきらめない人、知恵を手に入れようと、あくことなく努める人に。
 この前、クラスで算数の時間全員が立ってわかったらすわるゲームをした。ほとんどの人がすわったので、先生がある友達を当てると答えられなかった。その日、その友達は笑い者にされていた。後でぼくは、その友達に
「立っておけば良かったのに、立っておかなないから大はじをかいたりするんだよ。今度から立っとけよ。」
と忠告した。
「立つは一時のはじ、すわるは一日分ものはじ。」
だなとぼくは独り言を小さな声でつぶやいた。
 お母さんにも知っているつもりで知らなかった失敗があった。ぼくは勉強をする習い事に行っている。お母さんはそこのボランティア先生をしている。ある日のこと、ぼくが
「お母さーん、しせいのせいってどう書くのー。」
と聞いた。そして、少し考えてぼくは
「整理整とんのせいー?」
と聞くと
「そうだよー」
とお母さんは答えた。しかし、実際は全くちがっていた。その時はお母さんは、適当に答えたのではなく本当にそういう漢字だと思っていたそうだ。後でお母さんは、
「おかげでいろんな所ではじかかずにすんだわー」
と失敗を認めていた。お母さんは、次からは失敗しないように気をつけているんだなあとそんけいした。
 このようにいろんなところに失敗があった。知ったかぶりはとってもはじをかいたりすることがわかった。ぼくは知ったかぶりをしているかな?たぶんしていると思う。ぼくは分からないことがあるとそのままにして知らないということを認めていなかった。だから知らないことをちゃんと調べて知ったかぶりをしないソクラテスという人は、とってもすごいなあと思った。ぼくは、
「知ったかぶりをしないことって不可能だろう。」とも思ったりする。それでもやはり「聞くは一時のはじ、聞かぬは一生のはじ」のように知ったかぶりはしない方が良いということがわかった。

   講評   sarada



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