国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   節分   みゆあ

 「鬼はー外、福はー内」
いよいよ豆まきが始まった。よし、みんなで頑張って書いた鬼を追い出せるように、力いっぱい豆まきするぞ!! でも、絶対金賞だと思ったのに、残念だな。自分の中では、あの鬼が一番怖そうだし、一番追い出したくなる鬼なのに。そう思いながら、壁に貼ってある中1の鬼に豆を思いっきりぶつけた。
 私の学校では、毎年文化委員会主催で二月に豆まき集会が行われる。私は今年、文化委員になったので、準備をした。いつも集会は二回に分かれ、今年は、一回目に節文の紹介と学年対抗鬼コンテスト、「鬼のパンツ」と全校で踊ることをした。私は説明の役になったので、友達がインターネットで調べてきたことの中の自分の担当のところの文章を推敲し、学校で練習をして、本番全校の前に立った。といっても少なく小中学部合わせて七十人なので、全然大丈夫だと思っていた。しかし、当日風邪をひいて鼻声になってしまった。しかし、大きな声を出して頑張って読んだ。そして、ほかの説明の担当の人も、鬼コンテストや踊りの人も、自分も、ちゃんと無事に成功させることができたので良かった。そして、この前の二回目の集会には行間と昼休みに、学年でコンテストに提出した鬼を壁に張り、一人ひとつかみ分の豆がなかったのでピーナッツを投げ付けた。どのクラスの鬼も真剣に書かれてあり怖くて、まるで心の中の怖いものをみんながそのまま絵に描いたようだった。文化委員は豆を配ったり、低学年を注意したり、みんなが投げた後の豆と鬼の後片付けなどをした。また、全校に食べる用の豆を分けて配ったりもした。仕事は少なかったが、いい集会になったと思う。
 「節分」をウィキで調べてみると、「各季節の始まりの日(立春・立夏・立秋・立冬)の前日のこと。節分とは「季節を分ける」ことをも意味している。特に江戸時代以降は立春(毎年2月4日ごろ)の前日を指す場合が多い。」とあった。歴史を読んでみると、名前は「追儺」と今とは違うが、平安時代から似たようなものはあり、時代が進むにつれ変化していった、というようなことが書かれてあった。また、「鬼に豆をぶつけることにより、邪気を追い払い、一年の無病息災を願うという意味合いがある」とあった。それに、恵方巻きのウィキをみると、これも「商売繁盛や無病息災を願って七福神に因み七種類の具を入れた巻きずしを、その年の恵方を向いて黙って食べる」とあった。私はただ意味も知らず豆を投げていたので、こんな意味もあるのか、と勉強になったし、福を呼ぶ行事なのでちゃんと行ったほうが良いな、と思った。
 日本人にとって節分は年に一度の福を呼ぶ行事であり、昔からの伝統的な習慣である。たぶん外国には節分のような行事はないだろう。日本人特有の行事である。「鰯の頭も信心から」という諺も節分に由来しているようだが、昔からの古い習慣に従うことは悪いことではないと思う。だから、私は節分のときに恵方巻きを食べたり豆まきをしたり戸に柊や鰯の頭を飾ったりするのは大切だと思う。
「鬼はー外、福はー内」
来年も文化委員になれたらいいな。

   講評   ogi


 みゆあちゃん、こんにちは。字数がたっぷりで、内容もしっかりとしたとても良い作文が書けました。

<構成> 書き出しをじょうずに生かした結びができましたね。最後の一文は、「なれたらいいな」という会話調よりも、「来年も文化委員になって、〜〜したいと思う。」という決意や意見でしめくくると、より上級生らしくなりますよ。
<題材> 今回の目標だった、「自分の体験を具体的に書く」ということがしっかりと達成でき、すばらしい体験実例が書けました。他の誰でもない、みゆあちゃんが体験した特別な節分集会の様子が、本当によく説明できていますね。ところどころに感想などが挟まれているところもとてもいいです。調べた話も、内容によく合ってうまく生かされていますね。
<表現> うまいたとえが入りました。節分に由来する諺の使い方も、とてもじょうずです。よくできましたね。
<主題> うまくまとめあげました。節分などの、昔から伝わる行事は、たとえ少しずつ形が変わったとしても、生活の中に自然に取り入れていきたいですね。

     

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