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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   自分らしく   むさし

一流ホテルであまり傍若無人な振る舞いをしていると、ボーイが近づいて行って「周囲のお客様のお客様が迷惑いたしますから」と言ってそれと無く注意するのを見かけるであろう。ホテルのロビーでは「ボーイに向こうからやって来させる」のでなければならない。それが、一流ホテルのロビーを利用する一流客のやり方なのだ。指をちらりと上げた程度では、ボーイなんか来てくれやしない。しかし、飲み屋でおねいちゃんちゃんに焼き鳥を頼むのではないので「おーい」と叫んだり、パチパチと手をたたいたりするわけにはいかない。
確かに、自分らしさは大切だ。例えば一つの事について話し合いをしている時に、友達を含めみんな同じ事を言っているのに自分だけ違う事を言ってそれを発表するのは何か空気を読めていないかもしれないと思ってしまう。だから、発表するのをためらい、自分はこれがよかったのにと思ってももう、「後の祭」となってしまうのである。
ぼくのお父さんは、すごく自分らしさを持っている。例えば、この前、タイ料理を食べに行った時、黒生ビールにタイのビールを混ぜ「おいしい、まぜるとええわ」なんて行って言って店員を驚かせていた。ぼくが大人になってもそんなことしないと思うから正直お父さんには感心した。他には、桜の花見に行った時当時花粉症の時期だったので花見に行くときもマスクを何重にもはめ帽子をしそしてサングラスもはめまるで「不審者」のようだった。また他には、何か厳かな式の時におもいっきり「ベアークション」とくしゃみをしてみんなの視点がお父さんに集まってしまった。僕もその時となりにいたのですごく恥ずかしかった。こんな時は普通静かに「クシュン」とするものだろうと思って正直あきれた。 しかし、その場に応じた振る舞いも大切だ。僕の中学校の卒業式に同級生で制服の一部になっているネクタイを忘れ、ノーネクタイ状態で卒業式に臨み、すごく恥をかいた生徒がいた。
昔話に出てくる「桃太郎」も鬼退治に行く時に、頭に気合いを入れるために鉢巻をして行った。よく大工さんたちはタオルなんかを頭に巻いて仕事をしている。きっとあれと同じ事だろうと僕は考えている。
確かに、自分らしさも、その場に応じた振る舞いもどちらもそれなりに大切だ。しかし、共通して言える事は、そこに周囲に対するおもいやりがあるかということだ。「家とは、外から見るためのものではなく、中で住むためのものである」と言う名言もあるように中に住んでいる人にとっていちばん居心地がよい状態が大事なのである。

   講評   sugi

 推敲して内容をうんとふくらませることができたね。とても読み応えのある充実した作品になりました。
 段落の始めは、スペースをあけましょう。作文用紙のときと同様で、スペース一つ分です。


おねいちゃん → おねえちゃん

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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