低学年から学力の基礎を作る
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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一九四五年を語り継ぐ マンゴーミルク
一九四五年に終戦した第二次世界大戦では、数えきれないほど、たくさんの人々が命を落とした。彼らの死を無駄だったと思いたくないし、意義のある崇高な死と見なしたい。しかし、それを認めないのは、自分たち人間の愚かさゆえのこと。死者たちの上に築かれた平和を楽しむくらいならば、そんな平和なんかはいらない。無念の死であったと考えなければ、日本はまた同じことを繰り返し、悲惨な結果になってしまう。
戦争の悲惨さを後世に語り継ぎ、反省することは大切だ。私は、この間テレビである映画を見た。それは嵐の二宮くんが出演していた「硫黄島からの手紙」という映画だ。私は、二宮くんが見たいからという、単純な理由でテレビの前で見ていた。そして、見ていると戦争の悲惨さがリアルに表現されていて、さすが世界の映画祭に出されるだけのことはあるなぁと感心した。この映画の出演者の人たちの、ほとんどが戦後に生まれた人たちだと思う。戦争を体験していないにも関わらず、ああいう世界を創れることが、本当に凄いと思った。この映画を見て、戦争の悲惨さをまた一つ知った。私のように、ちょっとしたきっかけで、こういう映画やテレビなどを見て、ほんの少しでもいいから、戦争の真実を知ってほしい。私たちが、戦争を伝え続けていかなければ、後世に語り継いでいけないし、また同じことを繰り返してしまう。だから、私たちのような戦争を知らない人がその真実を知らなくてはいけない。
しかし、戦争を無くすための対策も必要だ。どうして、こうなったのかが分からなくては、意味がないし、進歩がなくなってしまう。スポーツでも同じで、自分が悪いプレーをしてしまったときに、なぜしてしまったのかを考えなくてはいけない。そうしなければ、次に自分自身がよいプレーができなくなるからだ。反省することも大切だが、次への行動につなげるには、頭の中でしっかり自分なりに分析しなくてはならない。分析することによって、次へ進むステップになっていく。進歩していくには、反省だけでは足りないのだ。
戦争の反省をすることも対策を練ることも、どちらも大切だ。しかし、一番大切なことは、戦争の悲惨さを理解することだ。戦争を後世に伝えていくにも、戦争を無くすために進歩することも、戦争の悲惨さを理解していなければできない。これが初めのステップなのだ。「上手なプレーをしたときよりも、悪いプレーをしたときの態度が大切である」という名言がある。スポーツをしていると思う。悪いプレーをしたときは、へこんで反省する。これが自分の中での次のプレーへの対策だ。私自身も難しくて、なかなかできない。しかし、戦争のような悲惨な出来事を次にくり返さないためにも、世界中の一人一人が考えながら、世界中の平和を作り続けなくてはいけないのだ。
講評 harako
清書と読解問題をがんばりました。
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