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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   おおつぶのなみだ   おはろ

「給食のはいぜん台のエレベーターのとびらをあけっぱなしにしたのはだれですか?」
先生が言いました。ぼくは思わず
「ぼくは、その日開けたけどしめたよ。」
と言ってしまいました。先生はぼくにしょくいんしつへくるようにどなって言いました。ぼくは仕方なくついていきました。小学校生活で一番おこられたのはこの日だったと思います。
 男の先生にひどくおこられました。ぼくはなみだがでました。まるでバケツの水をひっくりかえしたようななみだでした。その先生はぼくが開けっぱなしにして、はいぜんいんさんのかたにめいわくがかかったと言いました。どうして給食のはいぜんだいのエレベーターを開けたらだめなのかというと、一つ目は人が落ちたら死んでしまうからで、二つ目はとびらがあいているととちゅうでとまってしまうからだそうです。ぼくが開けたときはねずみが入るほどの間しか開きませんでした。でも先生は人が入るほどの間を開けたと思ってかんかんにおこっているのです。ぼくは全員の先生の時間をとったということで全員にあやまりにいかされました。もちろんはいぜんいんのかたにもです。たしかにぼくがあけたのは、わるい。でもぼくがくやしかったのは、ねずみが入るほどの間しか開けていないのに、どうして人が落ちるということでかんかんにおこられなければならないのか、ぼくは開けた後閉めたのに、どうして先生の時間をとったことになるのか、どうしてじけんはかいけつしたことになったのかということでした。あけっぱなしにしたひとを見つけてから、そのじけんをかいけつすべきだと思います。
 この前読んだ本でなみだのお茶という話がありました。ふくろうくんの家の水がなくなりました。ふうろうくんはなみだでお茶をわかすことにしました。足が一本おれたいすや、みじかくなったエンピツなど、悲しいことをみんな思い出して、その涙をティーポットにつめてお茶をわかしたという話です。まあ、その話はおいといて、その後お母さんに話すと、ナシの木の下でかんむりを正さずということわざを教えてもらいました。
 ぼくはなるほどと思いました。ぼくは今、はいぜん台のエレベーターには一切手をふれないようにしています。

   講評   kan

 こんにちは、おはろくん。今回の課題は「なみだがぽろり」でした。題名がすばらしいね。ぽろりを通りこしておおつぶのなみだがあふれてしまった出来事について書いてくれましたね。おはろくんの悲しさとくやしさが伝わってきました。つらかったでしょうね。まったくりふじんな話です。こうして書いてみて、少し気がまぎれたかな?
 お母さんから「李下に冠を正さず」ということわざを教えてもらったのですね。このことわざは、絶対にわすれませんね。
★たとえ 「まるでバケツの水をひっくりかえしたようななみだ」題名どおり、おおつぶのなみだですね。
★前の話聞いた話 読んだ本の中からなみだについてのエピソードを書いてくれました。そのときのはるおくんのなみだもお茶を入れられるくらいたくさんの量だったことでしょう。
★心の中で思ったこと 「あけっぱなしにしたひとを見つけてから、そのじけんをかいけつすべきだ」というところかな? まったくそのとおりですよね。でも、先生にはそう発言できなかったのですよね。「○○と心の中で思いました」と書くといいですよ。
★動作情景の結び そうですね、それがいちばんいい方法だと思います。まさに、李下に冠を正さずのことわざどおりですね。

 
        

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