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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   雑草   バービー

 都内にはめずらしくほそうされていず、道ばたには草が生えていた。となり近所には古い家が多くて、敷地からはみ出した樹木の茂みが路上に日かげをつくった。ある秋、黄褐色に熟したエノコログサをながめていると、となりの家のおばあちゃんが近づいてきた。私はすっかりとなりの家のおばあちゃんに仲間意識を持った。しかしほどなく人間とは矛盾した生き物であることが証明されるできごとが起こった。翌春私の家の前にスミレがさいた。来年はもっとふえるだろう、と私は楽しみにしていた。ところがある日外出から帰ってくるとスミレがない!清潔好きのおばあちゃんは、自宅の前から私の家にかけてていねいに草むしりをしてくださったのである。町中の雑草に対する人間の態度は時と場所によってさまざまである。「貴方は雑草の花のようですね」などといおうものなら、九九パーセント相手を間違いなく怒らせるに違いない。言い方にもよるけれど、私なら残りの一パーセントの部類に入る。
 私は学校や家の庭で草むしりをしたことがない。したことがないというか、どうすればいいのかよくわからない。ただ雑草を抜くのは分かる。しかし、どの草が雑草かなんて私には分からない。ただ、たまに何かを抜きたくなったりし、そこら辺にある草(多分雑草)を抜いている。多分最近はあまり草むしりをする人達はいないと思う。少なくとも、私の友達の周りでは。いるとしても、きっとおじいちゃん、おばあちゃんだったりする。私は母に草むしりをしてみた事があるか聞いてみた。すると、
「もちろん!家のお庭のところでね。」
と答えてくれた。
「もちろん疲れるし、暑いし、汗ダラダラだよね?」
と当たり前の事を聞いてみた。
「そりゃあそうでしょ!!誰が疲れないで、暑く、汗かかないで草むしりをやる人がいるのかしら?同じ体勢で草むしりするんだから腰が痛くなるのよね…!」
「ふーん…じゃあやっぱりおばあちゃんとかが草むしりしてって頼んだんでしょ?」
「まあねぇ・・・昔は草むしりをやらされてたね・・・でも、草むしりをし終わって辺り一面みると、すんごくきれいなの。そのながめが好きだったわ〜」
と色々草むしりの事で語ってくれた。私は今、草むしりと、昔の母親の恐ろしさを知った。昔の子供達はまるで、畑のお手伝いをしていたかのようだ。私は今、その時代にいなくて本当によかったと思っている。笑 でもその反面、『石の上にも三年』というように、辛さを味わった後、うれしい事がある。
 人間の自分勝手。私たちの人間の都合で自然が破壊されてる。この問題は今注目の『地球温暖化』にも繋がっているのではないか。なぜなら、今人間が木を切り倒すことに、いろんな場所で砂漠化している。私はこの前、『グーグルアース(Google Earth)』で1980年位(だったと思う)から2001年にかけてのアマゾン熱帯雨林の変化を見た。すると、1980年位から2001念にかけて、すごい緑が減ったのを見た。宇宙からみた変化だったので、きっとものすごい数の木が切り倒されている。もしこの先こういうことを続ける場合、きっと地球は真っ裸で、もしくは全世界の陸が海の中かも知れない。
 今の人間にとって自然(緑)とはただの飾りつけなのではないかと私は思う。なぜなら、全世界各地で砂漠化になっているという問題や、地球温暖化・・・など、色々な問題があるのにもかかわらず、まだ私たちは木を切り倒していたりする。そして、きっと未来には『全世界、砂漠化!!?』という問題になってから、みんな焦りだして問題を解決しようとするけれど間に合わない・・・みたいな感じになったりするかも知れない。

   講評   takeko

 今、草むしりというと、やはり農家の方が一番やっているのではないでしょうか? 農家では、草むしりは重労働ですから、一時は農薬が使われました。しかし、レイチェル・カーソンの『沈黙の春』などで、農薬の恐ろしさが警告され、今また、無農薬で草は自分たちでとる、という努力がされています。それはもちろん、人間の食物を得るためですが・・・。レイチェル・カーソンは、農薬の恐ろしさを訴えようとしたとき、ずいぶんと、農薬の会社から圧力をかけられたそうです。しかし、そのおどしにも負けず、自分の主張をつらぬいたそうです。
「要約」最初に、「私の家の前の路地は、都内には珍しく・・・」と主語をつけてくださいね。 そのあと、「となり近所には」の文は省きましょう。要約はなるべく少なくなるように、くふうしてね! あとのところはいいですよ。
「一般化の主題」「今の人間にとって自然(緑)とはただの飾りつけなのではないかと私は思う」というのは、いい意見ですね。生きるために必要なもの、という危機感がまだ足りない、ということをよく言い表せています。「聞いた話」も社会的なことに話題を広げられました!


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