創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

昨日1129 今日353 合計7374
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   旅   いすも

 私たちは旅、未知と偶然の要素を多く含んだ旅に出るとき、とこかへ行きたいとか、何かを調べたいとかなどといった、何らかの意味で目的を持った自分の意思とは別に、一種のあやしい胸のときめきを感じる。日常の惰性的な生活の中で閉ざされた私たちの心を、旅は開かれた、予感に満ちたものにする。人間は若いうちに旅をするべきだ。
 まず第一に、旅をすると新鮮な気持ちになることが出来、世界の状況をつかむことが出来る。私の父母は旅行が大好きで、私と妹を小さい頃からヨーロッパやアメリカ、中国やオーストラリアなどの国々に連れて行ってくれた。これらの旅行から得た経験は、一生忘れることないだろう。幼い頃に行ったフランスのベルサイユ城や、ドイツの大聖堂、スイスのアルプス山脈などは日本の光景とあまりにも違ったので、今でも鮮明に覚えている。小さかった私にとってヨーロッパに行き、ヨーロッパの文化を経験することは大きなショックで、幼いながらにも、日本とは全然景色や言葉の違う国はいっぱいあるのだな、と思った。初めてアメリカのディズニーランドに行った時は、英語に戸惑い、それでも何とか頑張って白人と話をしたのを覚えている。オーストラリアに行った時はちょうど六歳の誕生日と重なり、カンガルーの見える草原でランチをしたのを覚えている。そして、家族旅行で行ったカナダのバンクーバーには、父母があまりにも気に入ったため、今私たちはバンクーバーに移住している。これらのように、いろいろな場所に旅をすることで、私は幼い頃から世界の状況をつかむことが出来た。バンクーバーに今住めるのも旅行のおかげである。旅行をすることでたくさんの経験をすることが出来るので、私は旅行が大好きである。
 第二には、旅をすることで文化の違う国の人々との交流を大切にすることが出来る。一期一会の経験を大切にすることが出来るのだ。モーツアルト(歴史人物)は、35年10ヶ月の生涯のうち10年2ヶ月は旅をしていたと言う。彼は幼い頃から、教育熱心な父に連れられヨーロッパを回り、演奏活動を続けた。そして、そのおかげで彼はヨーロッパ中に知られ「神童」と言われながら幼年時代をすごしたのである。この旅行の間、彼は当時オーストリアのプリンセスだったマリー・アントワネットの前で演奏をしたなど、貴重な経験をたくさんしている。そして、色々な人や文化に影響され、モーツアルトの音楽は作られたのである。幼い頃からの「旅行」のおかげで、彼は「神童」と呼ばれるほど有名になることができ、上流階級の人達に認められることもでき、自分の音楽にも影響を与えることができた。オーストリア人のモーツアルトがイタリアやフランスの音楽に詳しいのは、実際にそれらの国々に行き、雰囲気や文化を掴み得ることができたからであろう。
 確かに、同じ場所でずっと一生過ごすのも悪くない。世界のことはインターネットやテレビですぐ調べることができる、と思う人もたくさんいるであろう。だが、やはりテレビで見るのと実際に見て経験するのとは全然違う。テレビで見るよりもインパクトがはるかに強い。アメリカのグランドキャニオンもテレビで見るのと、実際に行って見るのとでは迫力が違う。どうせ人生は一回きりだ。だから旅に出て、味わったことのない経験を体験することは大事ではないか(自作名言)。

   講評   ogi

 いすもさん、こんにちは。旅はいいですね(笑)

 小さいときからいろいろな国をみることができたいすもさんは、幸せですね。世界中を旅すると、日本の国内にいたのでは見えないものをたくさん見ることになります。まさに、世界は広い、ということですね。2段落目では、体験を詳しく書くことができました。
 天才音楽家であるモーツァルトも、同じように恵まれた環境にいたのですね。古い時代の音楽家や芸術家の中には、苦しい生活を強いられている人物が多い中、とても恵まれた少年時代を送ったようですね。ぴったりな歴史実例です。
 反対意見への理解でも述べられているように、今はどんな場所でも検索して、パソコンの画面上で見ることができます。そこへ行ったような気分にもなれます。しかし、やっぱり画面で見るのと実際にその場に経つのとでは全く違いますね。「百聞は一見にしかず」というのは、まさにこのようなことですね。

【表記】
旅をしていたと言う→旅をしていたという

     


     

毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
 自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

作文教室受講案内   無料体験学習   作文講師資格 
Online作文教室 言葉の森  「特定商取引に関する法律」に基づく表示」  「プライバシーポリシー」 
お電話によるお問合せは、0120-22-3987(平日9:00-19:30)