創造と発表の新しい学力
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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自然保護ということ くくれ
自動車がやっと通れるくらいの未舗装の道。そこは子供達のたまり場であり、寄り道してでも通る人もいるくらいの道であった。何が人々を引き付けたのか。おそらく彼らはこの路地で「地球のかけら」を見いだしていたのではないだろうか。
また、「私」の隣に住んでいたおばさんが、ある年の秋にネコジャラシを摘んでお花の材料にすると言っていた人が、翌年の春に「私」の家に咲いていたスミレを抜き取ってしまった。そして、数年経つと今度は下水工事が始まって、それのせいでアスファルト舗装されてしまった。人間は都合のいい生き物なのである。ハイキングで「緑っていいわね〜」という人が、家の庭に生えた雑草を抜いてしまうのである。
僕にも似たようなことが有る。登山で気持ちがいいと言っておきながら目の前にいた蚊をたたきつぶす、というのが当たり前になっている。また、空気がきれいだと喜んでいながら煙草を吸っている人も見かけた。さらに、きれいな植物の写真をとりながら別の植物を踏みつぶしていた人もいた。どう考えても、人間の言う「自然保護」は都合がよすぎると思う。いつになったら人は気付くのか。例えばオオカミに鹿が喰われるのをかわいそうとオオカミを猟って来た結果、鹿が増えすぎて農作物に被害が出てしまったのではないだろうか。自然を保護するならいっそのこと何も手を加えない方がいいのではないか。
講評 kira
くくれくん、こんにちは。今回のテーマもいつも考えている問題のようです。理解が深いですね。「地球のかけら」と呼ぶ意味や、人間の身勝手を中心に要約できています。
自分の周囲でも似たようなことが横行している。これもテンポよく紹介されています。自然とは大きな調和ですから、どこかに人為的な力を加えると、そのバランスをとるためにもう一つの無理を強いることになりますね。それを、くくれくんは「自然を保護するならいっそのこと何も手を加えない方がいいのではないか。 」と評しています。まったくそのとおりですよね。
最後に結論の段落をもうけて、
・反対の立場への理解 → ・自分の主張する意見
という流れでしめくくってみよう。そこに名言やことわざの引用があるとさらに重みが出てきます。
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しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。
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