国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   子供脱出計画   きこう

 現代は、アイデンティティ不定の時代といわれている。それは、近代社会は一人の個人がある具体的な共同体に属する内的な意味を希薄化させたのが原因である。近代以前の社会では、例えば武家社会における元服の儀式は、一定の年齢になると男子は幼名を廃し、烏帽子をつけ、服を改めて髪を結い直していた。ところが、近代社会は 「教育課程」という長い射程を持ったシステムに変えたのである。
また、近代以前には子供期は存在せず、子供は幼児期を過ぎると大人の集団に仲間入りして大人の行動などを見よう見まねで社会の基本やそのありさまを学んでいた。しかし、近代になって生産が飛躍的な発展を遂げるに従い、家族が自立した結果子供は社会から隔離された家族の中で育てられるようになったのだ。
このことから僕は、近代以前のように自分が社会集団の一員として役割を果たせるような人間になりたい。
その方法としては第一に、ボランティア活動などを積極的に行い社会貢献することだ。それは、みんなから期待されているという喜びとプレッシャー(不安)が感じられる貴重な体験だからだ。小学校⑤年生の冬、新しい行事に 「クリーン作戦」というものがあった。これは、校外の地域で公園などの公共施設や、道路に落ちているゴミを拾うという物で、子供が少しでも社会に役立つことをしようという目的でボランティアの一環として取り入れられた。僕は早速軍手をし、トングとヘラをもって友達と学校を飛び出した。しかし、僕は外に出たとき辺り一面ゴミだらけの町を見て、驚いたと同時に悲しくなった。普段の生活の中で外出するときと、ゴミを拾おうと思って外に出るときとでは全然町の景色が違って見えた。ゴミは、主に道端にたばこの吸い殻、ガム、カン、ビン、ペットボトルやビニール袋が、公園には落ち葉やお菓子の袋が沢山落ちていた。僕は、汚い町を見て、きれいにしようと必死に拾った。そして、クリーン作戦終了の笛を聞いたとき、町がきれいになった気がした。本当にきれいになったという保障はないが、僕を含む全校生徒が協力してゴミを拾ったからとても・u梛C持ちがよかったし、自分の心もきれいになった気がした。僕は、ボランティアをすることは人のためにも自分のためにもなるとわかり、また、機会があったらやってみたいと思った。
また、第二の方法として社会は子供を子供扱いするのではなく大人のように重要な役割をさせることだ、例えば、今、成人は⑱歳からにするかということが政治で議論されている。現在、成人は⑳歳だが、⑱歳に下げることで多少、子供が早く大人の集団に仲間入りし、社会で重要な役割を担う人が増えると思う。
 土佐藩出身で、後に三菱財閥の創業者となった岩崎弥太郎は、子供の頃から父親と一緒に家計を助けるため毎日鳥を売っていた。当時、江戸時代の身分制度「士農工商」つまり、商人にあった弥太郎は、貧乏だったということもあったが、自分から進んで仕事をしていた。時には鳥が売れず、お金が稼げない日が続いたがこのような困難を根性で乗り越えてきた。弥太郎は生きるため、家族を守るために子供の頃から毎日必死に働いていたのだ。このように、江戸時代の社会には子供が大人と同じように重要な「働く」という役割を担っていたのだ。
 確かに、子供では役割を十分に果たせないことも多い。大人と子供の間には一線を引くことも大切だ。しかし、「トランプが生きているのは、それが実際のプレーに使われているときである」というように、僕も実際の社会で役立つ人間になうに頑張りたいと思う。

   講評   kamo


 今回は、早めに清書を送ってくれたね。忙しい中よく書けました。
 テストもがんばってね!

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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