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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   失敗を恐れるな   いすも

 私が始めてカナダの日本食店でおそばを食べていたとき。ずるずるずる、と私は音を立てて食べていた。そうすると、私の新しくできた白人の友達が私にこう言った。
「日本ではおそばをずるずる音を立てて食べるのがマナーなの?こっちではとても汚い食べ方だよ」
と言われてしまった。私は顔が赤く染まった。そうなんだ、音を立てておそばを食べちゃいけないんだ、と自分の失敗に情けなく思った。そして、もう絶対にカナダにいる間はおそばをずるずる食べるまい、と思った。私に私たちは既成の安全なやり方ではなく、危険もあるが成長もあるやり方で物事に取り組むべきである。
 そのための第一の方法は、失敗する事を恐れない事だ。人間は何事も失敗をして学ぶ。危険もあるが成長もあるやり方で物事を取り組むと、絶対失敗を逃れる事はできない。私は現在カナダに移住しているが、カナダに住み始めて間もない頃は、英語についていけなく大変な思いをし他。はじめのうち、英語になじめなかった私は、間違えていても一生懸命現地の人と話す事を心掛けていた。数え切れないほどの失敗をした。文法、単語の使い方、表現、文章構成、発音・・・気をつけることがいっぱいあり、私はいつも失敗ばかりをしていた。だが、ネイティブの人々はすぐに私の間違えを気づくとその間違えを指摘してくれた。そして、そのおかげで私の英語はどんどん上達していったのである。もしあの時、間違えを恐れ、友達の英語に頼っていたり、親の英語に頼っていたら、今私の身についている英語力はついていなかっただろう。失敗がたくさんあり、恥ずかしい思いや情けない思いも山ほど経験したが、失敗する事で私は大きい成長を成し遂げた。これからも失敗を恐れずに物事を取り組んでいきたい。
 第二の方法は、「危険さ」を楽しむ事が大切である。つまり自分の冒険心を信じて、失敗しても、危険な状態でも、それを楽しむ事が大切である。危険や失敗を楽しむ事はとても難しい事だ。コロンバス(歴史上人物)は、十五世紀の冒険家であった。当時は「地球は丸い」と言う証明はなかったため、世界中の人々が、世界は平らであると思っていたそうだ。彼らは船で遠くに出ると、いつか海が切れてしまい自分たちが落ちてしまうことを恐れていた。そんな事が言われている中、コロンバスは何も気にせず海へ出た。海へ出て、ヨーロッパ以外の大陸を探す事に集中した。つまり、彼は「危険さ」を楽しんでいたのである。地球は平らかもしれないのに、海が途中で切れて船が落ちてしまうかもしれないのに、気にせずコロンバスは海へ出た。その結果彼はアメリカ大陸を発見する事ができたのである。このような危険な行動をとる事で、コロンバスは超有名歴史上人物となったのだ。
 確かに、安全で忠実に物事を進めていく事も良いと思う。安全な方法で物事を取り組むと、失敗する恐れはまずない。毎回同じ結果を出す事ができ、毎回同じ事をするからだ。だが、それでは何も教わる事はない。その反対に、危険ではあるが成長ができるやり方で物事を取り組むと、信じられないぐらいたくさんの知識を得る事ができる。そして失敗をする事で、次は同じ失敗がないように努力をする事もできる。安全で忠実に物事を取り組んでいくのも良いが、やはり危険だが成長ができる方法で物事を取り組んだほうが、倍の知識や自分に対しての自信を得る事ができる。

   講評   ogi


 いすもさん、こんにちは。

 失敗を恐れていては、人間は成長しません。確かに失敗は恥ずかしいことだし、怖いことでもあるけれど、それを乗り越えてこそ、今とは違う自分になれるのですね。英語でなんども失敗を繰り返し、ネイティブの人たちと同等になることができたことは、すばらしいことです。良い体験が書けました。
 「危険を楽しむこと」とは、良い意見が挙げられましたね。危険や失敗は、スリルでもあります。人間はスリルを楽しむ、という性質を持っています。失敗したらどうしよう、という気持ちをわくわくする気持ちに切り換えると、失敗は怖くなくなりますね。ポジティブな意見はいすもさんらしいです。コロンバスの歴史実例もぴったりですね。
 まとめもじょうずにできて、今日もしっかりとした良い作文に仕上がりました。
 
    

<表記>
*音を立てておそばを食べちゃいけないんだ →音を立てておそばを食べてはいけないのだ
*「事」「物」は、熟語ではなく単独で使う場合、ひらがなにしましょう。(例:結果を出す事が →結果を出すことが)

<入力ミス?>
*大変な思いをし他

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