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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   生き物観察   かぬけ

「エサあげるぞぉ」
とお父さんの元気な声が聞こえてきました。季節は夏で、ぼくの家でぼくとお父さんが亀にエサをあげようとしています。そうです、ぼくは亀を飼っているのです。ぼくが亀を飼っていて一番うれしいことは、亀がエサをおいしそうにたべているところです。ガツガツとほおばっている亀を見るとぼくもご飯がたべたくなって、
「母さんご飯ちょうだい。」
さけびます。亀を飼っていて一番嫌なことはカメの水を換えることです。ほとんどはお父さんがやってくれましたが、たまにぼくが水換えをてつだうとき何かを持ってこいと言われると、面倒くさくなります。
 亀を飼っていてぼく達の家族だけがしたことは、亀に名前を二つ付けたことです。理由は、ぼくと妹の付けた名前がそれぞれあったからです。ぼくが考えた名前は亀吉で、妹が考えた名前は亀男です。当然ぼくは
「亀吉の方がいい。」
とどなり、妹は
「亀男の方がいい。」
とさけびました。亀の名前で争うなんてまるでおせっかいのようです。結局お父さんが
「名前は二つでいいやん。」
とつぶやいたので解決しました。多分お父さんとお母さんはそんなんどっちでもいいやんと思っていたのでしょう。そんなある日、絵馬が亀のいる水槽に落ちてしまいました。しかし、なんとその絵馬は水槽の壁にうまく立てかけられていたのでした。だれかに立てたのかを聞いても心当たりのある人はいませんでした。これは亀がやったということになり、ぼくはお父さんと一緒に亀をほめました。ぼくが亀を飼い始めたのは年長組のときで、ぼくが何回も淀川に行ってやっと捕まえたのです。なぜそんなに亀を飼いたくなったかというと、ぼくは昔から強いものが好きだったからです。お父さんとお母さんに
「サメが一番強いん。」
と聞くと、父さんが
「亀が甲羅にかくれればサメでも食われへんのじゃないん。」
と言ったので、ぼくは亀が一番強いと思い、亀を捕まえたいと思ったのです。そして、2年近く飼ってから、ぼく達は淀川に亀を返しました。亀を川に返したとき、亀は長い時間こちらを見ていました。
 ぼくは前カマキリも飼っていました。カマキリは二匹いて、オスとメスでした。エサはほとんど毎日夜にお父さんとぼくで草むらにバッタを取りに行きました。そんなある日、いつもはカマキリがバッタを食べているのを見たことがありませんでしたが、メスがバッタを食べているのを見られました。そのときぼくはカマキリの食べ方を見て、手でバッタをおさえてお腹からごうかいに食べるんだなぁと思いました。それから何日かたったある日、カマキリが共食いをしているのを見つけたぼくはあわててお父さんに
「共食いしてた。」
とさけびました。食べられたのはオスでした。カマキリは一匹に減りましたが、ぼくは大事に育てました。やがてたまごを生みます。たまごから赤ちゃんがいっぱい出てさわぎにならないうちに、草むらにたまごを返すことになりました。虫かごにくっついたカマキリのたまごを草むらに置いて帰っていると中、ぼくはお父さんに
「赤ちゃん出るかなぁ。」
と聞くと
「出るやろ。」
とお父さんが返事をしました。お父さんはこういう自信がないことでも自信ありげに答えるのです。(笑)
 ぼくは、生き物は大切に育てたら色々とありえないようなことをするんだなぁ、と心の中で思いました。飼っている生き物がいなくなったなぁと思いながら、ぼくはげんかんの戸をしめて家に入りました。

   講評   komiko

 かぬけくん、こんにちは! 亀さんのことをていねいに清書入力できましたね。たくさんの字数をよくがんばってくれました!

 次の三月一日(月)は、「進級しけん」の大事な作文です。大事なポイントがしっかりと入るようにすることと、目標の字数をこえることが合格につながります。「初めてできたこと」か「わたしが生まれたとき」のうちどちらかで書くことを見つけておいてください。また三月の暗唱長文の1.2.3三百字の暗しょうにもチャレンジして下さいね。

毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
 自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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